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宮田嘯臺(みやた しょうだい 1747 延享4年 〜 1834 天保5年12月13日)
※没年月日は天保5年12月13日であり、2月ではない(『濃飛文教史』122pは誤植)。
また「宮田」の「宮」の漢字は、自筆本にあるやうに正確には「宫」である。
名は維禎、字は士祥。通称を平作としのち秉策と改める。加納宿(現岐阜市)にて造り酒屋(和泉屋)を営む。
少時、彦根藩にあった龍草盧を訪ねて贄を執り、続いて郡上藩に毎年講義に招かれてゐた江村北海を師表に仰いだ。金龍上人、山田鼎石らとともに、
“美濃漢詩壇”と呼べるものをつくった最初の人々である。
現在その蔵書「看雲文庫」はすべて岐阜県立図書館に納められてゐるが、壮年期までの作品を集めた『看雲栖詩稿』全12巻は全国のどの図書館にも所蔵が確認されてをらず、
久しく“幻の詩集”となってゐる稀覯詩集である。
(所蔵図書館を御存じの方は管理人までぜひ御一報頂きたく御協力お願ひ申し上げます。)
2009.5.31 2009.7.18加納宿に現存する宮田家を訪問、貴重な墨蹟遺稿の数々を拝見させて頂きました。
『看雲栖詩稿』
(かんうんせいしこう)
江戸時代に刊行された版本全十二巻のうち、現存する手稿本六巻を復刻上梓。
1991年(平成3年)11月、宮田孝郎私刊
付録;「看雲文庫目録33p」「宮田嘯台(横山寛吾著23p)」
22.4×15.6cm 和綴帙入
(巻頭に遺墨「桂華楼奉呈山陽先生」を掲げる)
【巻之一】:34丁
次韵仲世美長江秋興 / 終夜岩子昂見訪
銅雀台 / 田勝山過訪同森求玉弟士瑞次韵勝山以贈 / 送高久卿遊学南姑射(名古屋) / 岩君[英]鹿子玉過訪
賞花宝樹院邂逅専寿上人卒賦呈 / 信陽湖君松江過訪有詩次韵賦呈 / 塚高和席上有作用韵賦贈 / 聞玉山先生訃音悵然賦 / 訪束子仲
席上贈塚高和 / 寄百非上人二首 / 其二
故人見訪 / 訪方壺上人 / 又 / 秋日寄田士茂
寄龍艸廬先生 / 次韵草廬先生見寄懐 / 終夜懐湖松先生 / 九日與森求玉岩子[英]及弟維珪同登瑞龍山
同前帰路即興 / 森求玉過訪次見示韵以答 / 衡門
秋尽夜雨森求玉見訪分韵 / 湖中作 / 同龍草廬先生登大洞山
京橋歩月 / 冬初過栗里館次主人韵 / 仲冬同羽幽林過日文冲和令弟巨卿見示二首
其二 / 寄千君力之 / 初春得鈴士明書却寄
早春偶成 / 過東寿老人 / 過善龍精舎同岡君新川田士茂間東寿賦得東韵呈百非上人
又用前韵呈新川岡君 / 美人睡起 / 道院秋夕 / 十六夜新晴諸子至
秋夜旅情分韵 / 束子仲到喜而賦 / 送成君子余之浪華
偶成 / 秋夜旅情 / 到慈眼寺 / 過宝樹院
夜雨寄人 / 中秋集松平君山先生宅諸君和拙作以見贈次前韵謝之 / 客中作
送森求玉之湖中 / 寄涷滴上人 / 暮秋岩君英至 / 十日菊 / 十日岡士明過訪次韵見示
歳戊子秋日過尾陽善龍精舎遭百非道人已逝悵然有作 / 廃居 / 初冬同森求玉岡子明訪大宝寺
雪日岩君英至次韵見示 / 冬日同桂林師過森求玉 / 賦独酌寒江雪得寒韵 / 観猟
聞笛 / 冬夜過青桂館 / 窓梅得花字 / 歳晩贈桂林師
人日雨茅亭集得衣字 / 早春作 / 春興 / 元夜桂華楼集限韵家花車斜桂林師亦在坐因及于茲
春夜別友人分韵得五微 / 早春作 / 春日郊行
得鹿子玉書却寄 / 春日夢木子奚 / 訪山僧不逢 / 訪凍滴禅師於江国寺
同龍先生登湖上楼 / 三日同諸子過桂林師房席上賡弟維圭韵 / 春日草堂集得豪韵
書懐 / 夏日即事 / 夏日午睡 / 梅雨遊林公房得二冬
得十三元 / 得紫関束子中書及詩却寄 / 夏日山中
夏夜過飲岡士明宅 / 竹亭 / 青楼曲 / 艶曲 / 其二
其三 / 侠客行 / 月下観蓮 / 白河関歌春日送凍滴師之陸奥
采蓮曲得十一尤 / 六月尽幽篁園集得蘭舟 / 早秋 / 七夕尋江(ひろえ)水精宮吹笙 / 初秋過信浄寺同賦得一先
七月既望同諸子遊白亀江五首 / 其二 / 其三
其四 / 其五 / 草堂即事 / 応大江穉圭需賦鳳挙げ南天賀改業為儒
賦得鶴鳴于九皐 / 名妃曲 / 宮人入道
宿山寺得峯字 / 江上晩望得歌字 / 又得花字 / 塞上曲 / 桂林師至 / 長安月得秋字
八月十四日夜雨恩洲師見邀諸子余臥病不能赴賦二律謝主人兼贈席上諸子 / 其二 / 中秋草堂集得虞韵
同夜次韵森求玉見贈 / 十六夜恩洲師至同賦得陽韵 / 辺城秋
夜雨寄人得寒字
【巻之二】:35丁
春日送伊藤廣瀬二子遊東都 / 岐山満願寺見花得一東
又 / 同帰路作又用東韵 / 鷲林精舎集山田士諧携具分韵得六魚二首 / 其二
森士固望岐楼集得先韵 / 其二 / 春晴 / 送人之芳野見花
題画 / 春宮怨 / 同登瑞龍寺得先韻 / 初夏円明院集岩大年見邀得冬韻 / 春閨怨
同金龍上人山子成宅季体遊森士固望岐楼得一東 / 五日極楽精舎集得二冬 / 子規啼得文韻 / 夏日遊小房山千手精舎分得元韻
飲龍川堤上分得二冬 / 宿山寺聞梵 / 夏日同金龍上人及諸子遊円徳寺分韻得八斉 / 送山子偕之京
送金龍上人移錫尾藩 / 夏日寄山中僧得麻韻 / 初秋極楽寺集得蝉字 / 竹林避暑
吴雪上人蓮香亭集高久卿三季休森士固不到聞在某亭飲賦之贈 / 蓮香亭即事 / 秋暑泛江 / 遠客阻水得支韻 / 搗衣曲得庚韻
其二 / 石川楽民胡枝窩集得歌韵 / 漁父 / 其二
晩歩 / 秋蝉 / 湖上値雨得灰韵 / 送人罷官帰山得微韵 / 月下弾琴分得侵韵
行脚僧得灰韻 / 新雁 / 江上聞笛得楼字 / 贈説法僧得陽韻
山舘夢断 / 廣江瑠璃閣賞月得一先 / 萍花 / 唯敬精舎集得侵韻
清夜歩月 / 秋閨怨 / 山寺秋暮 / 龍峯師夢芙蓉峯及鶴以需詩賦此贈之 / 古戦場
楓岸呼舟得一東 / 山路雲間没 / 訪隠者不遇得灰韻 / 寄懐金龍上人在張藩 / 訪驪山師於岐陽院
野歩即事得一東 / 月夜過雲瑞寺 / 八月十七日夜集円明精舎 / 秋夜思郷分韵
田家雨中 / 中秋前夕同山子成田公淵野士淵石楽民日巨郷及諸梵師集円徳精舎得蒸韻 / 其二
中秋高久卿約邀飲諸子於某亭阻事不徂因同森士固岩大年曇和師歩月到東郊 / 月夜同諸子過飲森士固宅 / 十六夜雨中偶成
海楼賞月 / 半老美人 / 郊行遇得 / 夢遊月宮
侠客行 / 月夜聞潮 / 月夜聞梵 / 月夜聞琴 / 月夜聞筝
月夜聞笙 / 月夜聞笛 / 月夜聞砧 / 月夜聞雁 / 月夜聞猿
月夜聞蛩 月下裁衣 / 採菊東籬下 / 登続鹿尾山 / 過寂光院
舟発犬山城下木曽川 / 瑞玉尊者辱臨草堂卒賦呈 / 重陽夜森求玉三季休岩大年過訪同賦得尤韻
山居秋日 / 瑞玉尊者住立政寺賦之呈 / 真光精舎集得微韵
溪居晩酌 / 寒夜怨 / 冬日即景得寒韻
得山中人書 / 望遠山晴雪 / 冬暁 / 山齋賞紅葉 / 遊仙曲
初冬森士固驪山師過訪 / 山中留客探韻 / 其二 / 冬日村居 / 森士固快哉軒集同賦十亭 松亭
竹亭 / 市亭 / 水亭 / 林亭 / 村亭 / 池亭
野亭 / 海亭 / 山亭 / 十月残菊
南至夜集岩大年宅得陽字 / 咏水僊花 / 山中留客
久客還家 / 路遇故人 / 寄衣曲得陽字
秋江待渡得時字 / 赤坂天晴院十咏分而各賦 / 千里峰 / 夕陽僧韵限残乾寒看 / 重陽夜有感作
秋日晩晴歩到城西野 / 九月十三日夜僧恩洲偶至分得歌韵 / 凍滴師自奥帰見訪艸堂喜而賦
凍滴師次前韻見示重賦之呈 / 凍滴師次韻余十三夜作見示重用前韵賦之 / 次韵滴師見示 / 又
同滴師過桂花楼分得屑韻 / 又次滴師韻 / 又 / 又次主人韻
主人俄有微恙而臥因戯贈 / 艸堂同凍滴師桂林師分題各賦得 / 其二 / 山寺夜坐得五微 / 其二
月衣浮舟得十二侵 / 其二
【巻之三】:37丁
初夏同諸子訪山君中和途中偶作 / 中和君席上同諸子賦三首
其二 主人聚山茶三百種為之譜一叢亭名 / 其三 此日笠松諸子不至前聯因云 / 中和君次韵余途中作見示重礎賦
帰途即事 / 咏山茶花為山中君中和中和種山茶三百品且為之譜
尾藩穂子徳次韻予初夏詩九首見寄懐畳其二詩韻以謝 / 其二 / 首夏集円明精舎池上燕子花盛開 / 其二
新竹得寒韻 / 其二 / 荷香入簾 / 夏夜浮舟
題山里書屋 / 寄題四時窓為崖某君君即紀伊侯儒臣侯賜書屋以為棲息所君愛盆花四時芳相継云 / 日長如小年応播磨医生児嶋子謙需
山静似太古 / 穂子徳次韵一叢亭席上詩見贈畳前韻以寄兼懐川村益根君 / 夏雨 / 夏雨晩晴
江亭納涼 / 夏日偶興 / 郊吟 / 林栖
偶成 / 呈良明禅師 / 偶興 / 寿張藩儒官岡田新川先生六十 / 夏日草堂放歌
偶成 / 夏日遣興
去婦吟 / 首夏偶成 / 送某医生遊学京 / 題画 / 荷銭
藕糸 / 咏隺子艸 / 寄岡田子平君
尾藩岡田新川先生見贈其所著書鬯園詩集賦之寄謝 / 夏日過村家 / 夏日過漁村 / 夏夜草堂集驟雨至
題玉図 / 題蟾蜍図 / 題依竹堂 応郡上市嶋村二村養圃需 / 謝二村養圃見恵自所鋳之連環鈕銅印
題牡丹図 / 為森川子慎君追悼廼尊小祥忌 / 早行 / 漁村夕照 / 観蛍
夏夜独坐 / 其二 / 夏日雑咏 / 其二 / 其三
其四 / 其五 / 夏夜諸子観蛍巨野川余不得従因賦之 / 盆山石 / 其二
其三 / 題画 / 贈森求玉五首 / 其二
其三 / 其四 / 其五 / 美人昼寝 / 其二
矮鶏 / 硃砂根俗称万両実白色葉白点者一時喧賞価日貴矣近有一茎募数百金者云 / 寄題水竹居為河内岡鳴隺
題画 / 又 / 又 / 長良河浮舟 / 梅雨次韵森川子慎君二首
其二 / 採蓮曲 / 送僧帰山分韻 / 漁村看月分韵 / 江亭晩涼
其二 / 題画 / 竹 / 夏日閑適 / 夏日即事
早秋 / 七月七日永田尚華君至 / 七夕永君尚華至 / 初秋訪赤堀氏
中元 / 初秋閑歩 / 初秋偶興 / 題画 鯉魚
題画 / 訪盛徳精舎次韵永尚華 / 咏牽牛花
初秋過円明精舎 / 寄題本願大法主月伏楼 / 其二 / 秋日次韵龍川清文学見寄懐
初秋即事 / 新川岡文学及子平長兄次韵余所呈之詩賜賦之奉謝 / 秋日書懐
宴池館 / 秋日山居 / 題龍明師画団扇牡丹 / 其二
猫爐銘 / 剣銘 / 題影翠軒 / 題画 / 隺
将進酒 / 言志 / 題香林精舎裱隔画六首 / 其二
其三 / 其四 / 其五 / 其六
題壁 / 題画 / 訪円教精舎 / 題筆筒
題画 / 又 / 又 / 東矣上人過訪有詩見贈次韻答謝
同席上賦山寺観月分得秋字 / 又 / 盆玩之種一時喧賞蓋莫盛於斯時也… / 朱砂根 俗称万両有渦万両釦万両
斑葉蘭 / 十四夜巌大年過訪 / 十五夜集定恵精舎
十六夜永尚華岩大年過訪 / 寄張藩滄洲礒君 / 奉呈石河侯
秋日訪隠者
【巻之四】:37丁
十六夜歩到甘泉橋分得侵韻 / 秋夜竹雨亭即事
題画 / 題森士固望岐楼 / 七月十七夜三季休松汝喬龍峯師到同賦五絶分韵 / 其二
其三 / 秋日快哉軒集金龍上人亦到分得遥字 / 安永庚子歳聞吴中商舶飄風流移到吾東関詩以記其難 / 虫声夜稍多
題仙女図/ 九日同諸子遊岐山得登字 / 九月十三夜鑒水亭集分得元韵此夜約歓等師後到
北海先生赴虞城(郡上)途中辱臨草堂同諸子賦分韵六魚 / 送三季休之勢兼懐生子英瀬帰撲 / 追薦左元鳳小祥忌 元鳳業医歳廿有六而卒有遺稿行于世
暮秋雨集臥雲山寺得蕭韵 / 晩秋閑望 / 同三季休森士固訪金龍上人不値分得侵韵 / 題布袋画
咏落葉 / 閨怨 / 観妓人入道 / 艶曲 / 其二
題郊外水亭壁分韵得七虞 / 又得十二侵 / 冬夜訪赤須真人笠松客舎真人時有疾已而起清談終夕次見尓韵
橘文庵過訪有作次韵謝 / 赴関邑途中 / 其二 / 求古堂席上贈主人束子仲
求古堂同束子仲田君明藤君夜話 / 次韵束子仲見尓 / 同束子仲過飲草澤亭主人 / 六松館集北海先生兼謝主人
束子仲積翠楼同北海先生田君明藤君章分得遊字先生及諸子明日将遊小山余不能従末句因云々 / 自関邑帰途中口号三首 / 其二
其三 / 北海先生虞城帰路信宿草堂社友日来集席上同賦呈 / 送北海先生帰京分得斟字二首 / 其二
初冬同自合渡(ごうど)駅帰途中 / 寄懐勢南洋海市諸子 / 戯寄洋海市瀬帰樸 / 謝高井医生見恵橘酢
京師禅顕師次韵余山房秋夜師見寄懐畳前韵以和酬 / 寄関邑諸詞客 / 旧宮人 / 雪中探梅
冬日驪山師到 / 題池上石亀応勢人 / 咏霜 / 雪煮茶
千里江山長幅 / 寒月 / 歳晩書懐
湖山小隠得陽韵 / 本願連枝大法主駐輿弊廬恭賦奉呈 / 題長良川図応本願連枝大法主命 / 幽蘭公賜宴席上賦奉呈
陪幽蘭吴山二公泛舟墨田川 / 題杖 / 病中雑詩二首 / 其二
早春病起 / 次韵森兄求玉見贈二首 / 其二 / 岡新川先生見訪有詩次韵謝
次韵 / 文芝上人見訪賦呈 / 寿張藩春芳国手八十 / 題永田尚華詩韵扇
春雨 / 待花 / 春社 / 暮春 / 辛丑正月二日生男賦之記喜
春雨客到 / 将進酒 / 春雨中向栄亭集分得麻韵 / 又得侵韵
寿成田翁八十八 / 残梅分韵得六麻 / 蝶依草 / 春山閑歩
旅館梅 / 沼華陽子廃詩有年須賦遥簾見贈且問以今時之詩体次韵和答 / 夏日五雲居集分得得侵韵 / 雨中柳同賦得青韵
越後中村易従帰自京途中見訪草堂賦贈分得八庚 / 又 / 和易従見贈 / 晩過村家 / 山房秋夜得十二侵
分七家月得酒家 / 四時閨怨 / 右春 / 右夏 / 右秋
右冬 / 早秋夜坐 / 十四夜集宝樹院分韵得一先 / 中秋草堂集二更雨晴分韵得六麻 / 月夜歩到廣江橋
次韵和服天遊山居作三首 / 其二 / 其三 / 夜雨不睡分韵得二蕭 / 次韵岡崎廬門見寄
寒夜不眠 / 寒夜無酒 / 雪望 / 和渡伯コ遊柘山智勝院見寄懐
読廬門集寄岡崎師古長兄
春日口号 / 春雨 / 闘鶏
藤令寿宅集分韵得五微 / 答某上人見寄懐 / 賦東山賞花奉寿北海先生七十初度 / 其二
首夏病中 / 夏日山居 / 寄浪華葛子琴 / 和大垣天柱守文学見寄
夏日束子仲到 / 園亭放蛍分韵七陽 / 漁村夏晩分得尤韵 / 遊崇福寺席上観赤松大業詩次韵賦
溪橋独歩 / 其二 / 夏日閨怨三首 / 其二 / 其三
秋閨怨 / 偶成 / 新秋 / 初秋過崇福寺
次韵仁山師見寄 / 月夜同森求玉渡伯徳仁山師賦分得支韵 / 松蘿館集余病不赴諸子詩以見贈賦之謝
中秋雨草堂小集此夜有蝕云分得然字
【巻之五】:33丁
初冬北県(北方きたがた)途中 / 冬日閨怨
冬日宮怨 / 貧婦吟 / 観猟 / 寄懐束子仲在東都 / 聞束子仲帰自江都有此寄 / 渡頭値雪
寒江漁翁 / 寒夜求玉見訪 / 賦得松隺寿歌賀山田金華六十 / 冬夜同驪山師求玉氏賦
席上次求玉氏韵 / 人日同森求玉賦分韵 / 新年咏手毬 / 春日看調馬
早春過崇福寺 / 雨後郊望 / 歩到田家 / 春山独歩
春日渡江 / 山房暁起 / 御溝新柳 / 春日城東吟行 / 鳥散余花落
空梁落燕泥 / 黄鳥日来啼 / 途中偶得 / 題柳画
花辺聴笙 / 春雨同森求玉左元鳳遊瑞龍山寺得開紅二字 / 其二 / 春日金龍上人見訪賦呈
春雨同諸子稲葉山看花得微韵 / 採芝園集同金龍上人山子成山某一賦得芳字 / 又 / 同諸子同遊石溪山途中登雄総(おぶさ)大悲楼
遊石溪山分韵得三江 / 又得六麻 / 暮遊同諸子遊岡口山(百々ヶ峰南麓)途中分得二冬 / 又岡口山得真韵
平安春興 / 暮春鷲林精舎集得殽字 / 笙洲上人帰自東都途中見訪草堂喜賦得支韵
草堂集同笙洲道人山子成左元鳳山士諧森求玉束子仲伊一元平 賦得一東 / 送笙洲上人帰京得九佳 / 春江別意図 / 春宮夜怨
塞下曲 / 従軍行 / 題雑画 / 又 / 又
池上蛍 / 孤村燈 / 咏蚊 / 西行法師
寄題大垣井上章卿蒼松園 / 暮春夜同束子仲過飲桂花楼得蒸韵 / 擬 / 首夏送驪山禅師之秋葉山
寄懐田子茂在長崎 / 驪山禅師自書黄鶴遊天白鵞戯水之字於扇面以請余詩卒賦之而題其背 / 題織田氏塚
春日遊山 / 夏日送山士諧之京 / 送赤坂矢橋子淵(赤水)之東関 / 夏日山家
寄大江玄圃方来館 / 山房観蓮 / 不出院僧 / 漁家月 / 南姑射(名古屋)客中登熱田海楼
夏日遊願正寺 / 寄題服士廸峨洋閣 / 早秋遊信浄寺得遊字 / 和韻山子諧自京見寄
題蘭竹図 / 伯寿千君自張来訪賦之呈 / 秋日与森求玉山子成左元鳳同陪伯就千君泛長良川千君時図画望中勝趣因賦之呈得寒韵
雪中郊行 / 雪暁 / 焼竹煮茶得庚韵 / 寒梅
歳晩同山子成左元鳳田公淵野士淵石楽民集清風亭得真韵 / 僧房守歳 / 竹林鶯 / 首春雪集円明院得風字
早春野望 / 春夜聞笛 / 御溝新柳 / 立春諸子来集 / 春日早行
灯夕森求玉見訪 / 春日水谷文敬到自纉賦贈 / 春江泛舟得先韵 / 春日花蕚楼集得侵韵
同夜刻燭一寸為限賦二首 / 其二 / 同夜戯賦
江南曲 / 柳陰繋舟分韵 / 又 / 酬井上章卿見寄 / 雪中登森士固望岐楼
春日早行 / 田家春望 / 九月十三夜金龍上人見訪談老子経 / 夜雨竹雨亭同諸子飲 / 辺城春雪得寒韵
柳橋送客 / 山路見花 / 二月二日山子成石徳田公淵山士諧田士淵左元鳳来集分得豪韵 / 春睡詞
江南曲 / 青楼曲二首 / 其二 / 山寺賞花得枝字
少年行 / 春日同山子成石徳過左元鳳金谷書斎分得肴韻 / 寄岡崎廬門 / 春寒花遅得陽韵
春日江行得一東 / 春閨怨 / 春日集寂静精舎賞花得麻韵 / 其二 / 其三
其四 / 其五 / 竹間花得寒韵 / 清明日集紀公淵宅得寒韻 / 春日集岐山満願寺得暖字
雪意 / 龍川清先生代廼尊北海老夫子赴虞城帰途枉駕草堂喜賦呈 / 燈火
枕
【巻之六】:21丁
南天燭 / 雪兎
黄梅 / 湖上雪後 / 画蘭
寒夜集雲瑞精舎 / 御溝梅 / 人日後一日集極楽寺分得冬韵 / 春夜遊山
春燕 / 春閨怨 / 花下釣魚
春雨 / 美人点茶 / 柳辺聞鶯 / 春日野歩即事
春日同山子成紅公淵森士固遊慈眼寺分得陽韵 / 春雨訪左元鳳 / 寿瑞玉尊者五十
訪渡伯徳途中 / 春夜聞雨 / 早春途中 / 長良川待舟 / 又
自松江抵桑名駅 / 赴勢南途中 / 題白子旅館 / 舟中即事 / 送驪山師重遊秋葉山
簡森求玉 / 林亭早起分韵 / 新嫁娘 / 五日同高久卿宅季休岩大年集森士固宅分韵十一尤
長良川泛舟 / 採蓮曲 / 清龍川先生自虞城帰便道枉過草堂卒賦呈 / 同夕戯咏捕蚤得一東
竹酔日雨諸子過訪 / 竹酔日草堂小集高久卿不到辞以有佽浄精舎招走筆賦贈 / 席上和凍滴上人見贈韵 / 英巌上人転籍華園帰省西豊而赴甲陽便道枉過艸堂賦之呈
過求玉氏 / 雨不絶 / 夏日松蘿館雨集得虞韵
流蛍篇 / 夏日円明精舎集雷雨驟到分得灰韵 / 山鼎石宅初謁文川上人 上人一号五台 / 上人枉駕草堂次前韵見尓賦之和酬
又謝見和長良川泛舟詩即用原韻 / 森求玉宅上人韵 / 驪山師屡徃還張城賦之贈
秋夜涼風起 / 歩虗詞 / 関山月 / 浣紗曲 / 中秋後一夕泛舟長良川林蕗九携具
夏夜山房 / 秋暑 / 山寺観月 / 中秋小集分得庚韵
書懐 / 九月十三夜偶成 / 初冬歩到江村
江村晩帰 / 冬暁同驪山師喫茶 / 題画 / 哭桂華翁 翁能和歌求玉在大喪輯其遺艸
赤須真人携蓋松諸子遊岐山下賦之贈 / 同赤須真人及諸子泛長良川 / 赤須真人携諸詞客過訪草堂同賦分得陽韵
山村冬晩分得刪韵 / 森求玉宅邂逅蓮池侯大夫松枝君清談終夕臨別賦呈 / 雪後噏霞亭集予病違約因賦之贈社友 / 冬日伏枕連日金龍上人和野詩見贈此日病漸減賦之謝
無題 / 雪後途中 / 歳晩極楽寺集得麻韵 / 歳晩言志
寄伊勢生川子英 / 寄勢南月仙上人
現在所在が確認されてゐない版本の書影
(『加納町史 下巻』加納町史編纂所 , 1954年刊より)
なほ、草稿原本にはこのやうな書付が貼り付けられてゐました。
草稿に頭評した人物の言葉かとおもはれます。
或は江村北海か龍草廬なのでせうか・・・。
【解読】 【解読御協力:岐阜女子大学地域文化研究所 辻公子先生】
詩之評談下シ候様被仰出候者ケ様之物ニ
御座候哉但し尋常初心之詩之通りに
悪点まち度候事哉ケ様ニスレハかく直り
[申]候
[左]候上○三二等相認差下し可申義ニ候得共
[々]御集皆之批評之上ニ而不致候而ハ御集
詩揃ひ不申候故わさといたし不申候以上
【読み下し】
詩の評談、くだし候様、仰せ出され候は、斯様の物に御座候や。ただし尋常初心の詩の通りに悪点待ちたき候事や。斯様にすれば、かく直り申し候。
さ候うへ、「○三二(※不詳)」等、相ひ認(したた)め差しくだし申すべき義に候えども、[々]御集りの皆の批評の上にて致さず候ては、御集詩揃ひ申さず候ゆゑ、わざと致し申さず候。以上。
【関連資料】『濃北紀遊』