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『頼山陽─詩魂と史眼』
揖斐 高 著 (岩波新書 新赤版 2016) 2024年5月17日刊行
287p,16cm 並製 ISBN:9784004320166
現在、江戸漢詩分野研究の牽引者といって、揖斐高先生と徳田武先生とを一番に挙げることに異論はないと思ひます。特に文化文政期を中心とする詩人たちの交流を明らかにして来られたのが揖斐先生ですが、文化圏の中心にゐた頼山陽についてはこれまで手を下すことなく、まるで台風の目の如くに、敢へて正面から取り上げることがありませんでした。(尤も1982年の若き日に、古書として掘り出された山陽若年の旅日記『山陽東遊漫録』の解題と翻刻とを担当されてゐます。今回あとがきで知って遅まきながら入手しました。)