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後藤松陰の詩集


春草先生詩鈔

『春草先生詩鈔』甲集

(岐阜県立図書館蔵) 230×163mm

【文政2年】 送确齋(菱田毅齋別号?)先生 / 蓮池夜飲分韵
白石園即事 / 驟雨 / 頼先生以芋一筐饋確参先生。余亦伴食賦此奉謝
承前
久旱喜雨分韵

【文政3年】 春閨 / 咏紙鳶 / 題菅公像
青木游盛恵菰菜 / 舟発烏江歩時遊勢州 / 冨田噉蛤与螺山別

宿二見浦 / 途上 / 【文政4年】 長良川舟中
梅花 / 桜花 / 确齋先生移居
晩晴分韵 / 聞杜鵑某氏宅詩会 / 題画
遠師送客図 / 将入有馬 / 有馬
題画 / 暁起

【文政5年】 観漲 / 年内立春 / 漁翁図 /春日野望
送村瀬士錦(藤城)帰農 / 春尽 / 赴平野老人招飲
夏日雑咏 / 寄廣江大声万碧書窓。用来詩韵 / 送山陽先生于高瀬河。後二日復過黯然而作
登智息院門楼 / 山中寡婦
四条橋凉棚 / 従頼先生。宿高尾山。歩月溪橋 / 春宵
岳武穆 / 新居 / 歳暮

【文政6年】 山房春事用岑嘉州韵 / 入紀州界 / 舟下和歌川
紀三井寺 / 歳寒三友図 / 枕上読剣南集有疾遇涼秋亦漸平之句取以為韵得五古七首
承前
有年嶺
円亀還下邨舟中時九月十三夜円亀侯命船送達下村歩 / 秋晴分韵 / 題酒瓢
頼先生蔵紫石硯歌
冨山暁色図
江州路上戯作 / 季冬即事 / 咏侠女阿雪応茶山菅先生索
直指庵訪希鈍師 / 花卉四詠 / 右蓮
右菊 / 城南出游 / 九日
城南酒楼送小石浦上嵒城三子 / 初冬雑詠
墨菜 / 冬夜即事 / 謝松永子登贈帯
十一月十八日作是夜小寒 / 石竹図 / 十月望読後赤壁賦分韵
咏史 / 雪夜酔帰 / 雪夜 / 観頼先生所蔵倪文正公真蹟歌係乙亥年(文化12年)寓京作
承前
春菜并序  『摂西六家詩鈔』参照↓ 並びに【掛軸】
買花分韵
贈大含上人 / 謝永井公履送蟹 / 贈画蘭僧
拉大含師遊城南 / 春雨訪友図 含師製肉食僧印岳公(篠崎小竹)作歌贈之師有次韵余亦狗読云
観含師菓蔬巻
海棠 / 晩春雑咏 / 新居即事以下移居松陰亭後作
門藤英齋先考忌辰招余小酌
晩春雑咏 / 松陰亭即事
読含師図南連翼巻 / 喜岳翁(篠崎小竹)帰自淡州分韵
遊墨江途中 / 岡田半江新居分字得帯 / 従岳公遊泉州城南限字以下八首係南遊作
槙尾道上 / 牛瀑山促句
次竹田少進韵岸氏宅 / 大津訪松林大蔵 / 観打魚
帰家 / 即興得妃字

臘月立春出游 【文政9年】 丙戌元日拝年岳公途中 松陰亭新春
紙鴟 / 長府文学小田廷錫来飲于半江翁宅得人字 / 送小山田見龍帰豊後杵築
患眼
関壮穆 / 食笋行
作詩放言三首
患目用大蘇戯山谷韵 / 魚市歌
庭松 / 范蠡泛湖図
観小女阿鯤作書 / 午睡
門藤英参宅 / 牧牛図 / 旱
承前
七夕岳公晋参英齋見臨坐間雨作
頼山陽批
白紙

【文政10年】 出游偶作 / 長岡道中 / 訪頼先生不遇
東山初夏図 / 東方朔
謁東照宮廟四月十七日也 / 夏日即事 / 題画
松陰亭即事 / 題画 / 早起遊瑞龍寺
松陰亭即事 / 既望小集得雨字
七月十五夜 / 東武蔵孫九郎乞菊花 / 聞行徳元泰移居浪華橋賦贈
竹楼図 / 即事 / 謝白山茶
読史 / 拝三島先生墓
松陰亭即事 / 十一月十三夜 / 冬夜
雨中赴城南 / 立春前一日出遊
頼山陽批
白紙

【文政11年】 恭謁 桓武帝故陵 / 阿倍埜懐古
勢人塩田随齋来泛舟分柳塘春水慢花塢夕陽遅為韵余得塢字
清音剪牡丹紅白二朶見送 / 読廐戸皇子伝
東山舞妓図 / 春尽出遊遂抵尼崎 / 途中買舟
魚市図 / 秘書晁衡吟月図 / 村行
読 仁徳帝紀
読 張中丞伝後序三首 / 右張巡
右 許遠 / 右 南霄雲 / 岩城恭侯見訪時余遊城南既帰有留題賦此知答
嵒城恭侯将帰能州舟設留別之宴得橋字
方壷庵 / 十六夜[淀]江舟中 / 粟津路上
野上村在不破郡天武帝行宮遺蹟云 / 蝉丸祠在大津駅口逢坂関趾 / 備後三即図
観虎子頭歌為隣人作 / 観楓於箕面山 / 帰去来図
夢岳 / 鶴
雪夜 / 歳暮
【文政12年】 梅 / 訪小米老人 / 送頼先生省藝至尼崎城西二月四日 / 訪柁某借舟而帰
朱竹 / 訪半江乞酒而去
春寒殊甚寄国常禅師於加州 / 瀬田橋 / 徐福
題画四咏録二 梅 / 竹 / 烏鬼行(鵜飼)并序
承前
承前 / 奉送頼先生自藝帰京
箕浦耕雨祗役東武一日見訪 / 備後三即図
食蟹 / 夏日田家図 / 寿菓仁老人
城南浴場 / 翌又浴 / 七月朔午夢中作
十一日有網舟之約雨不果 / 題濃州地図応索
十三日梅花屋夜坐 頼山陽批
白紙

【文政12年】 顔淵 / 金沢大夫青山将監墨竹無歓以此代之 / 夢詩并序
承前 / 秋晴
送介川東馬九月五日也 / 釣遊 / 泛旡尻江
歩遊旡尻随見記之辞旡詮次
陸季疵図 / 箕山 / 舟下猪名川有懐頼翁
十一月朔夜偶捻故紙得含師嘗寄頼翁詩稿次韵奉寄頼翁於西国 / 竹田春琴各画果蔬見寄賦謝
元祐党碑 / 冬至雨
読書有感二首 / 又 / 瞰江亭
読史 / 漁父図 / 梅竹菊同瓶図
雞子画 / 楠廷尉 / 季札
菅夷吾 / 申包胥 / 公孫僑
宮女歩月図 / 謝谷村勘解由自八幡山見寄笋 / 読唐書路厳 / 北郊晨歩
天主台詩
題画鶴 / 題画亀
読東方朔伝 / 題三番叟図 / 坂城爪城図
玄宗楊妃踞床図 / 画雉 / 佐藤省輔在江戸寄封皮五百副賦此道謝
大槻士廣(磐溪)見示咏林和靖詩次韵 / 題関原図 / 白小魚
画虎 / 十六夜興塾中諸子小宴得韻庚 / 回棹図
得坂井虎山訃 / 陶淵明 / 挽大含上人
大熊文叔招飲於箕山気日夕佳楼戯用一字韻法傚主人之顰 / 夏日村行
大槻磐溪見寄示元寇覆舟図六絶句次韵其一 / 題湿菌図 / 題仏手柑菊莟合図神谷伝左衛門嘱
謝中山勘解由餉柳菌 / 歳除 / 送足羽文庵西遊

裏表紙


摂西六家詩鈔

詞華集  『摂西六家詩鈔』 嘉永2年版 より 

巻4: 松陰餘事



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詩篇「校山陽詩鈔刻成題其後」の事情については『山陽詩鈔』後藤松陰手澤本についてを参照のこと。


校山陽詩鈔刻成題其後
詩抄鐫成人已仙
焚香先奠玉楼魂
菲才甘受陰陶誚
大匠何須字句論
筆底萬珠持世道
腰間一剣報君恩
此翁風節誰能続
回首京城泪眼昏
(先師有身留一剣答君恩之印)

 『山陽詩鈔』を校し刻成して其後に題す
詩抄鐫成して人すでに仙
焚香、先づ奠す玉楼の魂
菲才は甘受す、陰陶[誤字]の誚りを
大匠、何ぞ須(もち)ゐん、字句の論を
筆底の萬珠は世道を持し
腰間の一剣は君恩に報ず
此翁の風節、誰か能く続かん
京城を回首すれば泪眼昏し
(先師、身に一剣を留むる有り。君恩の印と答ふ。)

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近世名家詩鈔

詞華集  『近世名家詩鈔』 安政5年 初版 より

(『上巻』(17-19丁までの画像) 早稲田大学古典籍総合データベースより)

p72 p73

読書有感
勢人塩田随齋来泛舟。分柳塘春水慢。花塢夕陽遅為韵。余得塢字。
蝉丸祠
金澤大夫青山将監墨竹不歓。以此代之。応索。
盆蘭
村行
十六夜泛江舟中


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