Back (2006.7.3up/2019.5.18update)
村瀬藤城 筆跡
村瀬藤城 掛軸 (2003年5月購入)
蒼藤古木夏雲生
上有丹崖一桟横
鳥破張顛書法去
人穿范緩画図行
壬子仲春録四十年前白山遊稿中之作 褧
蒼藤の古木夏雲生れ
上に丹崖ありて一桟横はる
鳥は張顛の書法を破って去り
人は范緩の画図を穿ちて行く
壬子(嘉永五年1852)仲春(陰暦二月)、四十年前「白山遊稿」中の作を録す。
【註】 張顛 = 張旭(唐代書家、草書に巧なるも奇行多く、草聖、張顛と呼ばれた。)
范緩 = 范寛 = 范中正(宋代画家、山水描写に巧。台北・故宮博物院の「谿山行旅図」が有名。)