Back (2006.7.25up / 2006.11.13update)

小原鐵心(1817文化14年 〜 1872 明治5年)

名は忠寛、字は栗卿、通称、二兵衛(幼名本太郎)、号に鉄心のほか是水、酔逸など。 幕末大垣藩の重臣。


掛軸写し (2006年7月購入 真蹟は大垣市郷土館蔵)

p1

紙本 本紙127.5×28.3 表装190.5×34.7 紙丸元表装

治要在理財
宜簡不宜苛
厳乎官貸法
其無如之何

偶言 鐵心小原寛

治要(治国の要)は理財に在り
よろしく簡にすべし、よろしく苛にすべからず
厳なるかな、官の貸法
それ、之をいかんともするなし

偶言 鐵心 小原 (忠)寛

そも、詩に理財とは何ぞや。(山田方谷を訪ねてHPより)

晩年「無何有 むかゆう」(無にして何ぞあらん=超然たる理想郷の謂)なる名の別業に自適した小原鉄心。
遺された筆札も酔余にものされた破天荒なものが多いと聞きます。
その心中に蟠ってゐたのは・・・幕府と朝廷の板挟みになった大垣藩の
舵取りを任された心労、そして動乱期の民生を案ずる鬱屈の志ではなかったでせうか。


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