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後藤松陰 ごとう しょういん (1797 寛政 9年1月8日 〜 1864 元治元年10月19日)

後藤松陰 手跡その16 掛軸 (2022年9月際遇)



此君有何方
能[醫]世人俗
煙梢鏘々聲
霜葉娟々緑
吾今寸金地
紅塵日眯目
遙想故山隅
清風戞萬玉

題画竹 近作 能下誤脱醫 松陰機



此の君、何方に有らん
能く世人の俗を醫す
煙梢、鏘々の聲
霜葉、娟々の緑
吾れ今、寸金の地(※物価の高い浪華)にあり
紅塵、日(ひび)、目は眯(くら)む
遙かに想ふ故山(※故郷美濃)の隅
清風、萬玉(※竹)戞(かつ:触れ合ふ音)たるを

画竹に題す近作 「能」の下に「醫」を誤脱せり 松陰機

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