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後藤松陰 ごとう しょういん (1797 寛政 9年1月8日 〜 1864
元治元年10月19日)
鷄聲勇喔々土筆暖炎々白黒南坡豆陰晴一葉占梅柳行[庶]
好笑歌看己添描大小生活研田聊雨沾
己酉[秋]年作城南南坡邨春分日焼大豆十二粒於煙取而列之 視其焼候 以占本年月々之晴雨若有閏者加一粒
其豆色白者爲晴黒者爲陰白黒相半者爲半晴半陰云今[年]春分在正月十一日 松陰主人機
鶏声勇しく喔々あくあくたり 土筆つくし暖かく炎々たり
白黒南坡なんばの豆 陰晴一葉の占ひ
梅柳は[庶もろもろ]の好みに行はれ 笑歌は己の添へるを看る
小生活も大きく描かば 研硯田いささか雨に沾うるほはん
己酉[秋]年(嘉永二年)作。
城南の南坡邨(難波村)、春分の日は焼き大豆十二粒を煙より
取りてこれを列べ、その焼け候を視、以て本年月々の晴雨を占ふ。
もし閏(月)有らば一粒を加ふ。
その豆色、白は晴と為し、黒は陰と為す。白黒相半は半晴半陰と為すと云ふ。
今[年]春分は、正月十一日に在り。 松陰主人機