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山中信天翁(1822年文政5年9月2日 〜 1885明治18年5月22日)


山中信天翁 掛軸(2009年6月入手)

山中信天翁

劉民炎塵沸
侵天熱難禁
五柳先生宅
一点不可侵
寄俵北窓下
清風満素襟
枕頭記甲子
白日独知心

静逸題

民を劉(ころ)す炎塵沸き
天を侵す、熱禁じ難し
五柳先生[陶淵明に擬す]の宅
一点侵すべからず
俵[脇息の意?]を寄せる北窓の下
清風、素襟に満つ
枕頭、甲子に記す
白日、独り心を知るのみと

甲子(元治元年)当時、山中信天翁は前年の七卿失脚や天誅組蜂起失敗を受け、洛北愛宕郡(修学院村)に隠栖中。詩意はこの夏に起こった禁門の変をみつめる心境をのべたものか。


【塋域】 南禅寺天授庵(京都市左京区)

p1

p2  p3

p4  p5
2010.11.27撮影


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