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原采蘋 (1798 寛政10年 〜 1859 安政6年10月1日)

江馬細香、張紅蘭とならぶ江戸時代後期の女性詩人。筑前の儒者、原古処の娘に生れたが学問に志し、父の下で男として育てられ、父と共に各地を逍遥した。詩 はますらを振りのなかに細やかさを、風姿また恰 幅のよさを伝ふる。
遺墨(2012.01月購入)



軸画像


落花如霰月如烟

四 野寥々午夜天
獨有愁人眠不
着。
垂楊枝上聴
新鵑
采蘋

落花は霰のごとく、月は烟(もや)のごとし。
四野は寥々たり、午夜(真夜中)の天。
独り愁人
眠り着かざる有り
垂楊枝上、新鵑(ホトトギス)を聴く。

文政11年(1828)31歳の作


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