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玉振集

『玉振集』

(ぎょくしんしゅう)

(岐阜県立図書館蔵)

1778年(安永7年)月  上梓
大江玄圃(久川靱負)輯
 時習塾 蔵版
京都 武村嘉兵衛

7巻3冊のうち第一冊 5,98,12丁; 27×18cm


序 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10

玉振集詩人姓氏爵里 1 2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16

目録  1  2

巻之一 五言古詩

別友 高彜(渡邊暘谷:長崎) 1  2
溪上晩帰
古意 関鐸

短歌行 平信好(岡崎盧門:平安)  1  2
猛虎行
置酒  1  2

與二三道友同登東寺浮図 源広淵(安井主馬:平安)
郊祀
行経駿州探宇都山古道  1  2

爲北山元章賀太孺人七十 田章(田中鳴門:近江)  1  2

森求玉宅賦羽林騎閨人 田維禎(宮田嘯台:美濃加納)

怨詩行 山瑛(山田鼎石:美濃岐阜)  1  2
懐旧詩  1  2
燕子詞

秋夜得池元卿訃 関正淑(関錦江:平安)  1   2

秋懐 源孝衡(河合春川:美濃高須)  1  2

詠懐 田済世(上田爽鳩:飛騨高山)
古別離  1   2
芳樹歎 清國幹(清水亦四郎:平安,20夭折)

擬古 源正俊(堀田鳳州:尾張)  1   2

公讌詩 大江維翰(大江東陽,玄圃長子:平安)
詠野史

将帰於越賦此別源仲淵 釈海雲(越後) 1   2

巻之二 七言古詩

短歌行 高彜(渡邊暘谷:長崎) 1   2
詠史  1   2
侠客行
  平信好(岡崎盧門:平安)
詠雉
詠燕  1   2
題牧牛図
艸堂花樹歌 源広淵(安井主馬:平安)
棣棠花吟  1   2
夢遊築波峯吟  1   2   3
題芙蓉楼壁上坡仙游赤壁図応主人橘孟起之需  餘弘[王瑟](青木東郭:平安) 1   2   3
鐵笛篇爲左海嶋子龍  1   2

侠客行 山瑛(山田鼎石:美濃岐阜)  1   2

矢口懐古  河揚(上河柿園:?)   1   2

富嶽歌送木公實之江戸  関正淑(関錦江:平安) 1   2  3

烏夜啼 清國幹(清水亦四郎:平安,20夭折)
送源仲淵之江戸 1  2
帝京篇 源正俊(堀田鳳州:尾張)

赤水納涼歌 司馬綱(柴山梧山:美濃,関)

須磨覧古 大江維翰(大江東陽,玄圃長子:平安) 1   2  3

蓬嶋石歌応関人柴山翁需  釈宗初(宮田嘯台弟:長良崇福寺)
川口渡 釈海雲(越後) 1   2
宝刀歌贈源仲淵 1   2
養鶴行

橘妃詞  釈文琳(箕山:近江) 1   2

第二冊以降未見


京都の大江玄圃の詩社に遊んだ詩人達のアンソロジー。頼山陽文化圏による美濃詩壇の再編成が行はれる前、『濃北風雅』と同時期の美濃地方の詩人達についてその動静を知る上の貴重な資料である。
劈頭の名簿「玉振集詩人姓氏爵里」については、既に「詩人名寄(翻刻)―金蘭詩集・友詩・玉振集 /植谷元」として天理大学の紀要「山辺道」10巻,1964 90-104pに紹介がある。 これによれば第二冊以降にも美濃の詩人は含まれてゐる模様だが、残念ながら岐阜県立図書館蔵は第一冊のみにて不詳である。
ともあれ美濃の詩人達と共に若き頼春水が名を連ねてゐるのが興味を引く。


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