掛軸 (2016年6月購入)
燕々求巣入竹扉
半窓斜日影依微
憐春情緒向誰説
燭々紅桃花已飛
春如然 恕亭主人
燕々(つばめ)巣を求めて竹扉に入る
半窓の斜日、影、依微たり
春を憐む情緒、誰に向ひて説く
燭々たる紅桃、花已に飛びたり
春、燃えるが如し 恕亭主人
【参考資料】 田辺恕亭宛 神田柳溪書簡
Back （2016.06.03up/ 2016.06.06update）
田邊恕亭 たなべ じょてい (1812 文化9年 ～ 1863 文久3年）
名は瞻(のぞむ)、字は淇夫。通称銕之助、のち帰一郎と称す。美濃上有知に生まる。郷里の先輩、村瀬藤城に学び、のち名古屋の村瀬立齋について医を学び、京に頼山陽を訪ひ、江戸の佐藤一齋の門を叩き、
一齋の推薦により岩村藩儒となる。
別集(個人詩集)がなく、アンソロジー『三野風雅』でも東濃地方の詩人の採集が行はれてゐないため、美濃漢詩人中の俊穎にも拘らず、その作品を目にすることが尠い。
掛軸 (2016年6月購入)
燕々求巣入竹扉
半窓斜日影依微
憐春情緒向誰説
燭々紅桃花已飛
春如然 恕亭主人
燕々(つばめ)巣を求めて竹扉に入る
半窓の斜日、影、依微たり
春を憐む情緒、誰に向ひて説く
燭々たる紅桃、花已に飛びたり
春、燃えるが如し 恕亭主人
【参考資料】 田辺恕亭宛 神田柳溪書簡