平松理準『小自在庵南園』

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平松南園　ひらまつ　なんえん　（寛政9年（1797）3月3日～明治14年（1881）11月10日 86歳）

平松南園　『小自在庵南園』

（しょうじざいあんなんえん）
1930 昭和5年10月　染香書院刊行　全2冊　22.0cm　非売品

(※肖像および題詩)

鏡中不見焦風神
頭禿牙疎面疂皴
宜矣爾曹敬而遠
裏姿我目悪吾身　　南園

鏡中、見ずや風神の焦げるを
頭禿げ牙疎にして面は皴を畳めり
宜(むべ)なるかな、爾曹は敬して遠ざかる
裏姿(鏡中の)我目も、吾身を悪む　　南園

小自在庵之圖
余幼時以生考陶庵君命数使正徳寺謁南園上人彷彿猶在眼底因今作此図　菊池晋

小自在庵の図
余幼時、生考(生前の父：大橋陶庵)陶庵の君命を以て数(しばしば)正徳寺に使ひし南園上人に謁す。
彷彿として猶ほ眼底に在り。因て今此の図を作す。　
菊池晋(菊池惺堂 1868-1935 ：大橋訥庵 1816-1862 仲孫)

(※筆蹟写し)
聖天子世孝児出　感孝山霊此湧泉
泉水一従能養老　名山名水又名年　　小自在庵南園

聖天子の世、孝児出づ　孝に感ぜる山霊、此に泉を湧かす
泉水一に能く養老に従り　名山、名水、また名年(年号)　　小自在庵南園

(※碑面写し)
余少時讀嘉永二十五家絶句、知南園上人之善詩、及干役江都候容堂老公鮫洲邸、

座有侍讀松岡時敏、語余以上人之在品川正徳寺、歸路入寺與上人共談移刻而去、
此六十年前事也、上人之孫中山理賢、欲建碑於養老瀑下刻上人觀瀑詩、且請余文記上人事刻趺石以貽後世、
曰非知祖父者之言不足取信、而知祖父者、今日獨有君而已、
則其請不可辭也、上人名理準、字密乘、美濃人、夙去其郷嗣法於正德寺理秀師、梵行精嚴、
看經之暇嗜文藝與容堂公、為方外交、曾嘆王室之式微、與諸志士交、
陰報江都事情於梁川星巖谷鐵臣等、爲幕吏所疑殆將就縛、幸而得免、
明治十年品川漁村之民多啼飢者、
上人欲拯之、囊橐蕭然、乃販所藏書畫幅散其金云、十四年遷化俗壽八十六、
大正十年十一月　　十洲細川潤次郎　識

余、少時『嘉永二十五家絶句』を讀み、南園上人の詩を善くするを知る、江都に役するに及びて容堂老公の鮫洲邸に候す、
座に侍讀松岡時敏有り、余に語るに上人の品川正徳寺在るを以て、歸路寺に入り上人と共に談じて刻を移し而して去る、此れ六十年前の事也、
上人の孫の中山理賢、碑を養老瀑下に建て、上人の觀瀑詩を刻し、且つ余に文を請ひ、上人の事を記して趺石に刻し、以て後世に貽さんとと欲す、
曰く、祖父を知る者の言に非んば、信を取る足らず、而して祖父を知る者、今日獨り君有るのみなれば則ち其の請は辭すべからざる也と、
上人、名は理準、字は密乘、美濃の人、夙に其郷を去りて法を正德寺の理秀師に嗣ぐ、
梵行精嚴にして、看經の暇、文藝を容堂公と嗜み、方外の交を為す、曾て王室の式微(衰頽)を嘆き、諸志士と與に交り、
陰(ひそか)に江都の事情を梁川星巖谷鐵臣等に報ず、幕吏の疑ふ所と爲り殆んど將に縛に就かんとするも、幸にして免るるを得、
明治十年、品川漁村の民飢えに啼く者多し、上人之を拯はんと欲するも、囊橐(財布)蕭然、乃ち所藏の書畫幅を販(う)り其の金を散ずと云ふ、

十四年遷化す、俗壽八十六、
大正十年十一月　　十洲細川潤次郎 1834-1923　識す　(城金敦煕書)

養老瀑下圖建碑之位置
　老孫梨軒賢　時歳七十有一

養老瀑下(※小自在庵南園詩碑・星巌翁詩碑)建碑の位置を圖す
　老孫、梨軒賢(中山梨軒)　時に歳七十有一

(※大沼枕山序)

玉從灼後色方美
桐向爨餘聲始奇
物已如此人豈異
可弔而賀理相宜
秉公筆下有神護
六丁猶剩一軸詩
災餘名句喧萬口
譬彼桐玉得相知
嘱我作詩道其故
菲才豈足賛妙詞
受之不讓情可見
石上前緑非公誰
我家先子退居際
與公方外托心契
豈誰問道兼参禪
賞月遊花無虚歳
白蓮社盟不乏人
社中才俊傾一世
江山以下皆名流
老手各誇詩律細
師在其閒話敲推
千秋浪仙名可繼
回頭世上變滄桑

耆宿漸稀事凌替
先子仙去江山亡
飄瞥廿年水東逝
公獨詩葩傳芳芬
一片精靈磨不磷
何況祝融出下策
火攻雖猛難可焚
　枕山大沼厚題　　　荷風永井壮書

玉は灼けて後に從り色方(まさ)に美しく
桐は爨に向ひて餘聲始めて奇なりと(※焦尾琴の故事)
物すでに此の如し、人豈に異らんや
弔して而して賀す理の相ひ宜し
秉公(南園)の筆下、神護有り
六丁、猶ほ一軸の詩を剩す
災餘の名句、萬口に喧く
彼を桐玉の相知を得るに譬ふ
我に作詩を嘱して其の故を道ふ
菲才、豈に妙詞を賛するに足らんや
之を受けて讓らざる、情見るべく
石上の前緑、公に非ずんば誰ならんや
我家の先子(大沼竹溪)、退居の際
公と與に方外、心契を托す
豈に誰か道の参禪を兼ぬるを問はんや
賞月遊花、虚歳無し
白蓮社盟、人は乏しからず
社中の才俊、一世を傾く
江山(大窪詩仏)以下、皆名流
老手各(おのおの)詩律の細を誇る
師は其の閒に在りて敲推を話す(苦吟した)
千秋の浪仙(賈島同様に)、名、繼ぐべし
頭を回らせば世上、滄桑を變じ
耆宿、漸く稀にして、事、凌替(衰微)
先づ子仙去り、江山亡ず
飄瞥廿年、水は東に逝き
公獨り詩葩の芳芬を傳ふ
一片の精靈は磨すれども磷(薄から)ず
何ぞ況んや祝融(火災神)の下策(げさく)に出で
火攻猛なりと雖も、難くして焚くべけんや
　枕山大沼厚 1818-1891 題す。　　　荷風永井壮書す。

(※淺田栗園序・遺孫理賢付記)

序
品海之滸。有環堵蕭瑟松菊僅存。安座其中哦詩著書。
以娯餘年者。名其庵曰小自在。號其人曰南園。
師本美濃人。年甫十三。學蘐園赤羽之詩。
已而遊京師。周旋於春樵椶隠山陽諸彦之間。
又來于江都。就詩佛五山二翁問宋詩。
遂與花亭柳灣竹溪(塩田)随齋星嵓諸老。相劘。有所自得。
而不欲以吟詠弋名。其爲人慷慨談時事。
其才識不啻詩。是以山内老公岩倉相公。各有所招致諮問。
然師荷衣檞笠。絶意彯纓飄然爲方外之遊。藝又事于其者。猶如其詩冲和清新。
絶無爭奇闘勝之意而自饒眞味也。盖師多年以煙霞風月爲堂宇。
以江湖山林爲苑囿。以魚鳥花木爲臣妾。逃于廣寞遊于青冥。
其所涵養特在慈和道味之中。而不在名利之場故酌古斟新。
平昔之纂著。殆三百餘卷。詩稿十三卷。甲辰丙寅之災皆歸蕩盡。
而年垂八旬。猶矻々不止。災後所獲有南園雜誌三十卷及詩若干卷。
令孫清石将刻其詩來屬余序。嗚呼師其放翁之徒乎。
放翁鶴髮皓然被肩。而其壽高踰八旬。慷慨之氣。雄放之詞。千古稱之不止。
師亦雞皮鶴骨齡迨八旬。矍鑠健于詩筆。則錫難之壽不可涯涘矣。
余晚生他年。將審師品海之所蘊。自在之所極而後序。亦未爲晩也。
明治乙亥春　栗園　淺田惟常　撰

序
品海(品川)の滸(みぎは)。環堵蕭瑟(環堵蕭然として)松菊の僅かに存する有り。
其の中に安座して詩を哦し書を著し。以て餘年を娯しむ者。
其の庵を名づけて小自在と曰ひ。其の人を號して南園と曰ふ。
師は本と美濃の人。年甫めて十三。蘐園赤羽(服部南郭)の詩に學ぶ。
已而(やがて)京師に遊び。(梅辻)春樵、(中島)椶隠、(頼)山陽の諸彦の間を周旋す。
又た江都に來り。詩佛五山二翁に就いて宋詩を問ふ。
遂に(岡本)花亭、(館)柳灣、(大沼)竹溪、(塩田)随齋、(梁川)星嵓の諸老と與(とも)に。相ひ劘(けづ)り。自得する所有り。
而して吟詠を以て名を弋るを欲せず。其の人と爲り慷慨して時事を談じ。其の才識啻(ただ)に詩のみならず。
是を以て山内老公(容堂)、岩倉相公(具視)。各(おのお)の招致諮問する所有り。
然れども師荷衣檞笠。意を彯纓(官僚)より絶ちて飄然、方外之遊を爲す。
猶ほ其詩の冲和清新の如し。絶へて奇を爭ひ勝を闘はすの意なく而して自ら眞味を饒(ゆた)か也。
盖し師は多年、煙霞風月を以て堂宇と爲し。江湖山林を以て苑囿と爲し。魚鳥花木を以て臣妾と爲し。廣寞に逃れ青冥(晴天)に遊ぶ。
其れ涵養する所は特に慈和道味の中に在り。而して名利に場に在らず、故(ことさら)に古き新きより斟酌す。
平昔の纂める著は。殆んど三百餘卷。詩稿十三卷。甲辰(弘化元年)丙寅(慶応二年)の災に皆な蕩盡に歸す。
而して年八旬に垂んとするに。猶ほ矻々として止まず。災後獲る所「南園雜誌」三十卷及び詩若干卷有り。
令孫清石、将に其の詩を刻さんと來りて余に序を屬す。
嗚呼、師は其れ放翁(陸游)の徒か。放翁、鶴髮皓然として肩に被る。而して其の壽高は八旬を踰ゆ。
慷慨の氣。雄放の詞。千古之を稱して止まず。師もまた雞皮鶴骨、齡八旬に迨ぶ。
矍鑠として詩筆に健なれば。則ち錫難の壽は涯涘あるべからず。
余、晚生他年(いつか)。將に師の品海の蘊(奥深)き所。自ら在の極む所を審らかにして之を後序とせんとす。亦た未だ晩からざらんや。
　明治乙亥(8年)春　栗園　淺田惟常 1815-1894　撰

王父平生所著。前後罹災者十八九。不肖畏其終歸散佚。當時収詩若干。
以爲一卷。請序於栗園淺田翁。題曰南園小稿。將有繼以所校焉。
而以事不果。事在王父生前。今茲遭其五十周忌辰。將果夙志乃拾諸蠹餘以得古今體一百五十首。稍亦爲册。
宜得一言以辯之也。而翁既逝矣。求之於古老之間及其相識者今也殆不存一。
偶有之纔護殘喘不復堪操觚之事。乃移翁序以重冒於本篇。
嗚呼翁之於王父臭味不啻也。況是文特出乎其肺腑爲王父者何要他求哉。依聊附記其由云爾。
　　昭和庚午晚秋　遺孫　理賢　謹識

王父(祖父)の平生著す所。前後罹災する者は十の八九。不肖(拙者)其の終に散佚に歸するを畏る。
當時、詩の若干を収め、以て一卷を爲し、序を栗園淺田翁に請ふ。
題して『南園小稿』と曰ひ、將に繼いで以て校する所有らんとす。
而して事を以て果さず。事は王父の生前に在り。
今茲、其の五十周忌辰に遭ひ、將に夙志を果さんとす。
乃ち諸の蠹餘を拾ひ、以て古今體一百五十首を得、稍(やや)また册を爲せり。
宜しく一言を得て以て之を辯ずべき也。而して(浅田)翁は既に逝けり。
之を古老の間に求めども、其の相識の者に及ぶは今や殆ど一も存ぜず。
偶(たまたま)之れ有りても纔かに殘喘を護り、復た操觚の事(執筆)に堪へず。
乃ち翁の序を移して以て重ねて本篇を冒す。
嗚呼、翁の王父に於ける、臭味啻(ただ)ならず也。
況んや是の文の、特に其の肺腑より出でて王父と爲す者、何ぞ他の求めを要せん哉。
依りて聊か其の由を附記して云爾(しかいふ)。
　　昭和庚午(6年)晚秋　遺孫　理賢　謹識

(※石榮安　後序)

畎卦之中閭巷之間、非無壽耉人、而或耕耨、或販鬻與草木俱朽而已矣、
當世詩人非其人不壽耉也、非其詩不巧緻也、
然而皆接踵於縉紳間、徒以佞諛爲釣名射利之資、識者所深耻焉、
唯南園師傅渉群籍、倭漢故事無不諳記、獨不以名利累心、
方正質直耿介不群、齢八旬益矍鑠、葢雖得之天資、抑亦因有所養也<
師早抛衣鉢謝絶世事、隱於品海之澨有宅一區園十弓焉、
園中有池、池中有蓮、花皆純白、旁築小丘松柏青々也、而卉木之花四時不絶、星言夙興、
或灌水菜畦或種苗於尾盆、或杖履以訪親友、或蓑笠以尋雪花、或安坐以賞風月、
常對几案左右圖書專以吟詩詠歌為樂、而終日不勌也、
性嗜搽而不好酒、又愛菊培養特精、毎秋風起奇葩香潔、錦綺燦爛、
師乃置數十種於床頭、以坐卧於其下、又玩書畫、今古墨蹟貯蓄數百、壁間掛數十輻、謂人曰、吾事足矣、
葢師以花之君子者花之隠逸者自此也、
宜乎其詩高雅幽致、清淡而有味、譬猶芙蓉之出淤泥芳菊之傲風霜也、
愈観而愈清、使人鄙吝之志頻消焉、
是師之齒德卓出乎風塵表、而所以詩與名俱不朽也、
予甞學詩賦於師、而未能進步、豈敢識其詩者乎、雖然予與師、固有授受之素、
且辱交誼之厚、不得不一言以稱之故書以告讀師之詩者云

受業弟子　石榮安拜書

畎畝の中、閭巷の間、壽耉(長寿)の人なきには非ず。而して或は(農民として)耕耨し、或は(商人として)販鬻し、草木と俱に朽るのみ。
當世の詩人、其の人の壽耉ならざるには非ざる也、其の詩の巧緻ならざるには非ざる也、
然れども皆な縉紳の間に接踵し、徒らに佞諛を以て釣名射利の資と爲すは、識者の深く耻づる所なり。
唯だ南園師傅、群籍を渉り、倭漢故事の諳記せざるなく、獨り名利を以て心を累さず。
方正・質直・耿介にして群せず、齢八旬にして益(ますます)矍鑠。蓋し之を天資に得ると雖も、抑も亦た養ふ所有るに因る也。
師、早く衣鉢を抛り世事を謝絶して、品海(品川)の澨(ほとり)に隱れ、宅一區、園十弓有り。
園中池有り、池中蓮有り、花皆な純白、旁(かたがた)小丘を築いて松柏青々也。而して卉木の花四時絶えず、星言夙に興.る。
或は菜畦に灌水し、或は尾盆に種苗し、或は杖履以て親友を訪ひ、或は蓑笠以て雪花を尋ね、或は安坐以て風月を賞し、
常に几案に對して圖書を左右にし、專ら吟詩詠歌を以て樂みと為し、終日勌まざる也。
性は搽(茶)を嗜み酒を好まず、又た菊を愛して培養特に精しく、秋風の起こる毎に奇葩香潔、錦綺燦爛、
師乃ち數十種を床頭に置き、以て其の下に坐卧す。又た書畫を玩して、今古の墨蹟數百を貯蓄し、壁間、數十輻を掛け、人に謂ひて曰く、吾事足れりと。
葢し師、花の君子たる者は花の隠逸たる者を以て自ら此れ也と、
宜ならん乎、其の詩の高雅幽致、清淡而して味有るも、譬へば猶ほ芙蓉の淤泥より出で芳菊の風霜に傲るごとき也。
愈(いよい)よ観ずれば愈よ清し、人をして鄙吝の志を頻消せしめり。
是れ師の齒徳の風塵の表に卓出して、詩と名と俱に不朽たる所以(ゆえん)也。
予、甞て詩賦を師に學び、而して未だ進歩する能はず、豈に敢へて其の詩を識る者ならん乎、然りと雖も予と師と、固より授受の素有り、
且つ交誼の厚きを辱くす。一言以て之を稱せざるを得ず、故に書して以て師の詩を讀む者に告げんと云ふ。

業を受けたる弟子　石栄安(石龍子[中山時三郎]1862-1927の弟)、拜書す

和歌・小伝の冊

此の道を　後の世までも　てらしたる　文の光りぞ　尊かりける　正年 (高木正年 1857-1934)

　序
小自在庵は南園師の又の号なり、師の詩に工なりしことは、世に聞えわたりて、此道にたづさはれる人は、大かたは知らぬはなかめるを、歌にさへ妙にましゝことの、あまりに聞えぬは、詩の名にうちけたれておのづからもれたるなるべし。こたびうまご(孫)の君たち、詩の集を上木したまふにつきて、歌をもそへたまへるは、いとよき心つきなるべし。かくてこそ聞えたるはいよゝきこへぬべく、うもれたるは顕れぬべけれ、師は老ての後に火の災にあひたまひて、年頃の詩も歌もこのをりにさなからうせにしかば、それより前なるは此集には大かた入らずかし、くちをしともくちをしや、されど今さらに老のくりごとくりかへさむもやくなし、そは世の中にあなくりて、補ひもしたまふべけれど、こゝに入れるのみにても、かくかた木にゑりたれば、今よりはことの葉の一葉だにちりうせずして、いつまでも文の林のしをりとなれらむぞいとめでたき、おのれはいとわかきをりに、師につきて詩を学びて、深きめく美を受しちなみもあれば、こたびのわざの、いとうれしくおりはるゝまゝに、序めくことをかくなむ
　佐藤誠實 (1839-1908)しるす　小野鵞堂かく

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