も どる
2003年8月 日録掲示板 過去ログ

県立図書館郷土コーナー 投稿者:やす  投稿日: 8月31日(日)14時03分31秒

 昨日、県立図書館にお邪魔して郷土詩集の書影を数点、デジカメ取材してきました。突然 伺ったにも拘らず、種々の資料の出し入れに御足労頂いた担当様には大変お世話になりました。
 まず「宋詩合璧」。初版が組み入れられる形で刊行されてゐる四冊組の後版について、順序と構成は次の通り。
「[麒]:上巻および続上巻」(本HPサーバーにup済。)
「鳳:下巻および続下巻」
「亀:雑の上巻」
「龍:雑の下巻 “嘉永2年11月”の刊記」
 今回ゆくりなくも百円で購ひしは第一冊目、棚をひっかきまはしてよっく探せば残りもまだあるかもしれませんね。
 また「三野風雅」の現物も初めて拝見。最後に鉛筆で「五冊で\4650」なんて価格が消し忘れてある(笑)。これは今後どこかの古本屋さんから出てきて も自分が買へないとき、頭を冷やすによい参考になります。
 司書さんの話によると、虫害や汚損の激しいこれらの本(ほかに「清百家絶句」「二家対策」などもあり。)は、いづれも「貴重書」扱ひではない由。「い やぁ、十分貴重書だと思ふんですけどねー。」などとお話してたんですが、図書館の示すこの認識は一面正しくもあり、つまり江戸時代後期の和本なら、今後も 何度となく出てくるチャンスのある本だ、といふ証言でもあるんですね。引き続いての探索、そしてこれらが宝の持ち腐れにならないやう、訓読と熟語の勉強を しなけぁいけません。

(無題) 投稿者:やす  投稿日: 8月29日(金)21時58分26秒

臨時隊員99号って誰だらう。“他所の隊”って?裏に回って確認してみたらば・・・なぁ んだ、
「モダ隊」と「ゴキタン隊」が癒着してるぞぅ!(爆笑)
書誌事項などもできましたらお書き添へいただきたくよろしくおねがひをもうしあげます。

(無題) 投稿者:ゴキタン隊 臨時隊員99号  投稿日: 8月28日(木)18時46分12秒

こんばんは。他所の隊の隊長です。
最近この隊の活動はお休みぎみですね。

 フジムラ セイイチ【藤村青一】『保羅』1934/近代の苑社(大阪)/109p//

ちなみにこれ、跋:瀬古貞治、藤村雅光、本多宏盛、仲田多香史、であります。

詩学 Vol.19No.5 1964.5 投稿 者:やす  投稿日: 8月24日(日)20時48分13秒

kikuさま、
過日は詩学「三好達治追悼号」を御土産に頂きありがたうございました。表紙にそれと書いてないからこれは見逃してしまひますね。
詩壇の公器を自任する雑誌にして、よほど三好達治を認めたくない当時の「四季派」をめぐる状況も察せられましたが、
則武三雄氏や安西均氏の追悼文の、次のやうな箇所の最後にポソッと添へられた殺し文句は実によかったです。

刻みをまくのにピッタリしているので、一ページを四つに截って使用した。
「蟻が蝶の羽をひいて行く」それをチラッと視て、火の附かないマッチで点火する。
「ああ ヨットのやうだ」と吸ってゆく。申し訳ないのですが、不肖の門下であったし、
「春の岬」は二冊位すった。


「先生、仮にぼくが雑誌を出すお金があるとしてですよ――その雑誌に『四季』と名づけても構いませんか」
先生がちょっと盃を置いて真顔になったので、私は無責任な冗談を言ったことを悔いた。すると、
「うん、いいさ。安西君がやるんなら、ぼくは許すよ」
もう一度、私は悔いた。

伊東静雄、立原道造、萩原朔太郎、中原中也、宮沢賢治と単行本は出てゐるのですが、国民詩人とまで称された
三好達治の回想文集(客観的主観的毀誉褒貶ごった煮で結構)が出てゐません。戦前の同世代の仲間達と四季派世代の後輩達、
そして戦後の取巻き擁護世代それぞれの断絶が、たうとうそれを実現させなかったやうにも私は思ってをります。

お友達 投稿者:fuu  投稿日: 8月20日(水)12時47分24秒

申し上げませんでしたか?
今年の忌に、ご母堂をご案内くださったのは、彼でした。

\100のほん 投稿者:やす  投稿日: 8月20日(水)09時43分21秒

郷土文献アーカイヴ「宋詩合璧」のイメージを、不取敢サーバー上に先行upします。ご利 用ください。

http://libwww.gijodai.ac.jp/cogito/kanshi/tojo/soushigouheki-01.jpg
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http://libwww.gijodai.ac.jp/cogito/kanshi/tojo/soushigouheki-34.jpg

ところで「りんどう文庫」のおじさんは、「Salon De 書痴」掲示板の裏管理人、人魚の嘆き様萱堂のお友達の由、
ひとはどこでどう繋がってゐるのかわかりません。
三階の“四季派文献極秘極秘資料室”(?)には、また御邪魔してみたいものであります。

出版社「ぐろりあそさえて」 投稿者:やす  投稿日: 8月18日(月)18時10分48秒

riico様

さきに大変すげない回答を致しましたが、長尾良著「太宰治」(1967宮川書房・新書版)は御覧になりましたか。
私が知ってゐる、出版社「ぐろりあそさえて」の内輪の事情に一番詳しく言及した本はこれなんですが、特に182-189pなんかは参考になると存じます。 図書館や古書DBで探してみて下さいませ。

「宋詩合璧」村瀬藤城編著 投稿者:やす  投稿日: 8月18日(月)17時53分49秒

「村瀬藤城と秋水」(1969 市原三三著)の中ではこの本、
(正編1冊)東壁堂版(文政元年・藤城28才時)
(続及雑続と題せられた上下巻で「麟」「鳳」「亀」「龍」の4冊)慶雲堂版(嘉永2年・藤城59才時)
といふことになってゐる。

今回見つかったのは「麟」の巻(正確には、鹿へんぢゃなくて「其」)。
現物の題簽には「宋詩合璧 附續雜續」とあり、「例言」「宋詩合璧上巻」「宋詩合璧續上巻」がその内容。柱には「宋詩合璧上巻上」として上巻としての通番 が振ってある。

ちなみに漢籍データベースでヒットした実践女子所蔵本では慶雲堂版の書誌表記を
「宋詩合璧二卷 宋詩合璧續二卷 宋詩合璧雜續二卷」で4册としてゐる。

文政元年の初版に夫々続やら雜續やらが入れ込んである仕組なのかな。いづれ御当地県立図書館で一度見ておくことにしよう。
尤もこの本、県立図書館では「璧」が「壁」になってるんで検索かかりません(恥かしー)。一緒に注意しとかうっと(笑)。
近々これも先行してイメージupしますから、好事家の方々にはご利用下さいませ。猫に小判、やすに漢詩集なんですから。

ぐろりあ・そさえて 投稿者:文庫中毒  投稿日: 8月16日(土)19時59分36秒

riico様
文庫中毒と申します。
ぐろりあ・そさえてについては、棟方志功が装丁をかなり行っているということで、集めております。その関係で、ぐろりあ・そさえてやその後身?日本打球社 に非常に興味を持っております。私で何かお役に立つことであれば、何なりとお尋ねください(出版社そのものについてはあまりよく知らないのですが)。
それと、もしその出版社について、かなりお調べでしたら、逆にこちらが教えていただくこともあるかもしれません。
こちらでも、サロン・ド・書痴でも、どちらでも構いません。

「宋詩合璧」 投稿者:やす  投稿日: 8月16日(土)00時25分32秒

只今これをfuu さん山荘で書いてをります(検閲後送信?笑)。
当地は終日うす曇り&霧雨、されど山荘はすこぶる快適、本日は軽井沢高原文庫を見学してきました。
そして旧軽井沢の古本屋さん「りんどう文庫」でみんなと待ち合わせしたのですが、
冷やかし半分に棚をみてゐるうち、fuuさんの曰くらく
「こんなのあるよ。最近凝ってる漢詩ぢゃないの?」
って、どうせ論語とか日本外史だらうと思ってみてみたら・・・

「ぎぇぇぇぇーッ。」

む、村瀬藤城の生前の刊行本「宋詩合璧」上巻、そ、それがなんと「しゃ、しゃくえん!」
ついでに五山堂詩話も端本がころがってて百円!

とんでもない掘り出し本なのでありました。fuuさんに感謝(涙)。


riico さんはじめまして。
長尾良(はじめ)氏のおじさんがやってゐた「ぐろりあそさえて」については
一応ここが知ってないといけないんでせうけど、よくわかりません。ごめんなさい。
近代文学書誌については「Salon De 書痴」といふものすごい掲示板があるのですが、
そちらに「こちらのわかってゐる情報」の開示とともにポイントを絞ってお尋ねになると何でもわかりますよ。

http://8504.teacup.com/mon_caprice/bbs


お願い 投稿者:riico  投稿 日: 8月15日(金)22時19分33秒

初めて書き込みをしています。詩に関してというわけではないのですが、お願いがありま す。私は出版社「ぐろりあそさえて」について調べています。まずは出版された本についての目録を作成しようとしています。国会図書館他調べられる(私が思 いつくと言う意味ですが・・)所は調べつくしました。何かご存知のことがおありの方、どんな事でも結構ですので教えていただきたいことと、調べるにあたっ て何かお知恵を拝借できたらありがたいです。突然のお願いで失礼かと思いつつ書いています。お心あたりの方がいましたら、お願い致します。

ぅぅ。 投稿者:やす  投稿日: 8月12日(火)17時25分31秒

それは知りませなんだ、です。早速買はうっと(笑)。
その記述のとほりで、つまり初対面は春休みだったのですね。

(無題) 投稿者:西岡勝彦  投稿日: 8月12日(火)15時50分15秒

後藤松陰展は僕には中嶋さんのレポートだけで十分です。ありがとうございます。

ところで「伊東静雄と大阪/京都」を拾い読みしていて、こういう一文に出くわしました。
P.93「…しかるに近年、田中克己の詩作日記『夜光雲』が公開され、ここに訪問は昭和八年三月一八日であったことが明記されていたため、「夏休み」とい うのは田中克己の記憶違いであったことが判明した。昭和八年三月ならば松原通ではなく天下茶屋であることも同時に確定した。(以上は中嶋康博氏の主催する 『四季・コギト・詩集ホームページ』の「田中克己文学館」によった。)」

(無題) 投稿者:やす  投稿日: 8月12日(火)14時05分10秒

西岡さま、おしさしぶりです。
伊東静雄情報三題、ありがたうございました。

1)復刻版の話は知りませんでした。三度目の復刻といふことになりますね。
(http://homepage2.nifty.com/TIKURINKAN/86000-044-7.html)

2)この本は確か神田で見かけたかと思ひますが買ひませんでした。
(http://www.jsjapan.net/jsindex/book2920.htm)
代りにこの叢書からは「堀辰雄と開かれた窓「四季」」(水口洋治著)を入手。
http://www.jsjapan.net/jsindex/book2904.htm

3)HPができてゐたんですね。地元からのアプローチといふことで、単なる紹介にとどまらぬ、先行する数多の既発表論文とは違った新機軸が打ち出せるとい いですね。

P.S.もし御入用でしたらですけれども、後藤松陰展のチラシありますゆゑ、メールにて送付先をお報せ頂けましたら郵送いたします。今後ともよろしく御願 ひを申上げます。

伊東静雄情報3つ 投稿者:西岡勝彦  投稿日: 8月12日(火)02時14分04秒

こんにちは。もうご存じかもしれませんが…。
1)京都の竹林館という小出版社から「わがひとに与ふる哀歌」限定復刻版、450部。紙質にまでこだわった復刻だそうです。過日朝日の夕刊で紹介されてい ました。
2)同じ竹林館のソフィア叢書に山本皓造著「伊東静雄と大阪/京都」。詩人の各時期の住居を精細に調べたユニークな労作。ローカルな興味から購入しまし た。
3)[新しき古典−伊東静雄の詩の世界]というサイトができてました。開くと「手に触るる野花はそれを摘み…」の合唱曲が流れてびっくり。http://www11.ocn.ne.jp/~kamimura/index.html

渙釈 投稿者:やす  投稿日: 8月10日(日)01時12分19秒

ああ、「テェ(鯛)」ね。

ちゃきちゃきの 投稿者:kiku  投稿日: 8月10日(日)00時37分52秒

江戸前の方は「鯛」を「テエ」とおっしゃいます。
だから「一体全体」は「イッテーゼンテー」、イセーがよくってようがすな。

(無題) 投稿者:やす  投稿日: 8月 9日(土)23時57分17秒

魚河岸野郎ことメカジキさま、こんばんは。
最近は上京しても本好きの皆さんと終日行動を共にしてをり、音信打ち絶え全く御無沙汰してをりました。
実は今年の「立原道造忌」にも鴎外荘まで足を運んだのですが、御高齢の杉山平一先生と同席だったこともあり、
また電話を突然入れたところ留守だっので、目と鼻の先だったのに貴兄を呼び出すことかなはなかったのです。ごめんなさい。
丸浜さんと三たりでまたおいしい蕎麦でも食べにゆきたいですね。
(メールで携帯情報送りますゆゑ折り返し返信よろしく!)

事情の判らないひとへ。
メカジキ様はわが東京時代の数尠い友人のひとり、つまり下町風俗資料館時代の同僚で、現在は築地の魚河岸業界の「大物」(笑)。広報兼ライフワークとし て、魚河岸の今昔を紹介するホームページを開設してをられます。

追伸
「テエ」ってなんやね?

http://www.sakanaya.co.jp/cgi-bin/bbs/bbs.cgi


魚屋でござい! 投稿者:魚 可゛し や ら う  投稿日: 8月 9日(土)16時03分50秒

おっと、ごめんよ!
話のこしを折って申し訳ねえが、こちらに“やすさん”って方はいらっしゃいますかい?
お、いたいた。こりゃ、どうも。先日は、へえ、わざわざお越しいただきまして、
誠にありがたく存知やす。いや、こないだは茶の一杯もお出ししませんで…
それで本日はね、今朝魚河岸に揚ったばかりのテエをお持ちいたしやした。
ここのHPも100万ヒットですか? ま、そんなことのお祝いに、“ドサッ!”ほれここに置いときやすよ。

…まあ、あたしのような魚屋風情にゃよく分かりませんが、なにしろ「詩」は大切ですよ。
こんなご時世ですからね、心に詩を持っていたいもんですな。

♪ てんじょーにぃ、あかきいろいでぇ〜 

中也でしたっけ、「朝」のうたでしょ、魚屋は朝が早いから、こういうのぐっときますな。

♪ てにてなすぅ〜ぅぅぅ、なにぃごともなしぃ〜ベベン!

じゃ、また来らあ!

江戸漢詩情報 投稿者:やす  投稿日: 8月 7日(木)13時51分33秒

さきの日曜日、ハートピア安八といふ複合施設の展示室で開かれてゐた「後藤松陰展」へ 行って参りました。
ぐれむん様、恩地様には、会場で配布してゐたチラシを別途お送り致しました。御笑納下さいませ。他にカタログ等はありません。
また、「藤城と秋水」といふ本も、あと一冊鯨さんに在庫ありの情報、\2500の由。

http://libwww.gijodai.ac.jp/cogito/kanshi/shouin/shouinten.html