も どる
2000年下半期(7月〜12月) 日録掲示板 過去ログ

お知らせ 投稿者:中嶋康博  投稿日:12月28日(木)09時04分41秒

ホームページの管理が年末年始の間しばらくできませんので、今年のupdateは本日が最後とな
ります。有難うございました。
また、mailの返信も一月五日まで出来ませんので悪しからず御了承下さいませ。

年末のニュースとしては、図書館の予算でコギトの復刻版や保田與重郎全集を買ってもらふこ
とが通ったことかな。保田與重郎全集の月報はとても楽しみ。45巻分をコピーして製本しても
らはうかな。

よいお年を。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
 目録情報 2000/12/22 投稿者:中嶋康博  投稿日:12月22日(金)17時16分33秒

青猫書房(03-3726-1845)

35 「象牙海岸」竹中郁 昭和7年 函(焼け) \6.500
   モダニズム抒情の歴史の中で、安西冬衛「軍艦茉莉」などとともに
   ひとつのエポックを画した詩集。こんなに安く売ってしまっていいのかな。

115「堀辰雄詩集」復刻(冬至書房版) \8.500
   四季派の醸す「軽井沢」の雰囲気を楽しむための一冊といったらこれ、ですよね。

扨、今回の目録、おもはゆいことに「夜行雲」が載ってゐました。
なんとも照れくさい(でもとても嬉しい!)冊子でした。
(HPみて頂いてゐるのかどうかはわからないのですが)深く御礼を申し上げます。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
目録情報 2000/12/18 投稿者:中嶋康博  投稿日:12月18日(月)11時56分15秒

鬼太郎書房(101-0051 千代田区神田神保町1-8吉川ビル2階)

19「暦と地図」杉本駿彦 昭和5年 函署名入 \20.000

この先、またいつ出てくるやらわからぬ稀覯本が現れました。
専門店ではこの3倍になって再出現しかねません。抽選は葉書で!

http://libwww.gijodai.ac.jp/cogito/library/nagoya/memo02.html
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
目録情報 2000/12/16 投稿者:中嶋康博  投稿日:12月16日(土)11時39分32秒

洋学堂書店(0952-22-0022)

詩集39「白鳥」復刻版 丸山豊 (限定200部) \3.000
    佐賀の古本屋さんだからか九州の詩人の本が集まるのははわかるのだけど、

詩集28「無限花序」殿岡辰雄 函署名入 昭和15年 \10.000
    珍しい本なのに何冊も地方の同じ古書店から出てくるなんて不思議だなぁ。(詩人の地元高知からならわかるんだけど。)
    といふのも、私の所蔵本も1年前にこの本屋さんで買ったんだよね。
    これは岐阜の詩人殿岡辰雄の、戦前に出た本文和紙の大きな豪華本。
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
目録情報 2000/12/13 投稿者:中嶋康博  投稿日:12月13日(水)17時15分52秒

国分書店(fax:03-3967-5946)
4171立原道造全集第5巻(書簡集) 昭和48年 \2.000
4665フランシスジャム詩抄 堀口大学訳 函付 昭和3年 \6.000
もう売れちゃったカナ。 目録が図書館から転送されず止まってた。
立原道造の詩が好きで書簡を読んだことのない人はもぐりですよ。
しかもこんなに安い。
ジャムのこの訳本はとにかく手にとればその良さが分かる、あなたを魅惑の古書の世界へと引き
ずり込む一冊になるに相違ありません。

伊勢丹大古本市
扶桑書店(fax:03-5261-1795)
12535鴎外の方法 蓮田善明 カバー  昭和14年 \6.500
12536予言と回想 蓮田善明 カバー破 昭和16年 \5.000

日本浪曼派からもうひとつ踏み込んだ国文学グループ「文藝文化」同人の闘将。
三島由紀夫が仰いだ「神がかり的」な詩人評論家の第一第二評論集です。
鴎外について「衛生」といふ言葉で何かを言ひ表すべく何度も云ってゐる。
この「文藝文化叢書」のカバーデザインは感じが良く、「大陸遠望」や復刻「夏花」などと並べ
ておくと他のラインナップもなんかしらん集めたくなってきます。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/12/13 投稿者:中嶋康博  投稿日:12月13日(水)09時01分20秒

 出張でまた伊勢に行って来ました。このたびは北園克衛の故郷を訪問。また翌日には伊勢市立
図書館に立ち寄り、北園と同郷の詩人岩本修三のボン書店刊行の稀覯詩集「青の秘密」「不眠の
午後」が開架書棚に無造作にさしてあるのに感動したりしてきました。本は著者寄贈の記番一番
本、寄贈日付が刊行当時のものでまた吃驚。さういへばそんなことばかり考へてゐたせゐか、北
園克衛に似たオジサンが道路工事で謹厳に旗を振ってゐたり、岩本修三に似た御用聞きの兄チャ
ンをみかけたりした。「伊勢顏」ってあるんでせうかね。「北園克衛生家訪問記」を御覽下さい。

>西岡さん

 さうです、「現代詩読本」です。私はあれに所載の、自分の子供と一緒に写ってゐる一葉づつの
写真が伊東静雄の肖像の中では一番好きです。

>そしてもう一つ、上のことと前後して、……と書かれていました。

 近くにその当時の伊東静雄が住んでゐたなんて!すごいですね。
 私も東京にゐた頃は・・・、そんなあこがれから根津や、田端の高台に住んでをりました。六畳
一間の貸間の二階を借りて。切通を挾んで芥川竜之介旧宅跡があったり、散歩に鴎外記念館の近
くの高村光太郎旧宅跡を偲んで歩いたり。知合ひが有名な本郷の木造3階建ての下宿に住んでゐ
て、訪ねたときにはそのタイムスリップぶりに開いた口がふさがらなかったこともあります(住人
の知合ひでないと入れないんです)。
 でも日本の文学者の旧宅ってどうして明治村でしか保存できないんでせうね。
 今回の北園克衛生家は殆ど奇跡に近いやうな状態で残ってゐました。伊勢といふ、古いものを大
切にする土地柄もあるのでせう。

http://libwww.gijodai.ac.jp/cogito/poet/ki/kitasono.htm
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
伊東静雄のてがみ2 投稿者:西岡勝彦  投稿日:12月 9日(土)22時06分39秒

思潮社の案内を見ると、「現代詩読本・伊東静雄」の執筆者に江藤淳の名
前があります。たぶんこれでしょうね。ありがとうございます。

お礼にというのも変ですが、伊東静雄にまつわる個人的エピソードを書か
せてください。
はがきの差出人の住所に書かれた南河内郡黒山村北余部は、実は私が大学
時分まで住んでいた場所から、指呼の間とまではいかなくても、望遠鏡で
のぞけそうな距離でして、ある時、そのことに気づいて、所番地を当てに、
自転車で探しに出かけた覚えがあります。
詩人が住んだ家は、もちろん見つけられなかったのですが、それ以来「反
響」は、私の最も好もしい詩集になりました。

そしてもう一つ、上のことと前後して、小学校3年生のとき、受け持ちに
なった高岡先生という年配の女の先生が、戦時中、有名な詩人が戦災を逃
れて、自分の家に住んでいたことがあると、言っていたのを思い出しまし
た。で、伊東静雄の年譜を見ると、昭和20年7月の項に確かに「空襲で焼
け出され大阪府南河内郡菅生村高岡方に仮寓」と書かれていました。

どちらも、何ほどのこともない、ささやかなエピソードですが、私にとっ
ては偉大な詩人がまったく遠い人でもなかったと感じられる、大切なよす
がになっている次第です。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/12/9 投稿者:管理者  投稿日:12月 9日(土)14時53分45秒

 西岡さんおしさしぶりです。
 「山の印象」続編を楽しみにしてをります。 最初は写真に目を奪はれてをりましたが、
控へ目に添へられる言葉の選び方の方により多く感じ入るやうになった隠れファンであります。

 扨、江藤淳の詩評は思潮社版の詩人を紹介したシリーズ「伊東静雄」にも所載されてゐるはず
のもの。今ここに本が無いのでタイトルまで思ひ出せませんが、数ある伊東静雄についての論考
のうちでも浪曼派専門の研究者でもない氏のものは、それ故に出し惜しみのない語り口となって
ゐたやうな気がします。

 月曜火曜と津・伊勢に出張します。伊勢市南西部にある朝熊(あさま)といふ北園克衛の故郷を
序に観察に行ってこようかな。この初冬の時期に、彼の郷土詩篇群に散見するやうな禅味ある寒々
しい風景でも見かけることができたら、またデジカメで拾ってきます。
http://homepage2.nifty.com/JUGO/insho/index.html
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
伊東静雄のはがき 投稿者:西岡勝彦  投稿日:12月 9日(土)11時42分57秒

おひさしぶりです。
伊東静雄のはがきはまったく宝物ですね。しかも中嶋さんのお師匠さん宛ときては、
これは納まるべきところはただ一つ。そんな宝物を、楽しい注釈とともに気前よく
公開していただいたことに感謝します。
ところで、一つ教えていただきたいことがあります。
文中にある江藤淳の詩評は、どこで読めるものでしょうか。「夏の終り」は私にも
特別な詩で、いつかは感想文を書いてみたいと考えているものですから。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
目録情報 2000/12/8 投稿者:管理者  投稿日:12月 8日(金)13時41分41秒

五反田古書店 2000/12/15-/16

   石黒書店(FAX:03-3448-1396)
   210 「青空の人たち」平林英子 昭和44年 \1.500

著者は中谷孝雄の妻。同人雑誌「青空」といへば3高で中谷と伝説的バンカラを張った梶井基次郎
のことが当然書かれてゐるが、何と言っても面白いのは心悸を病んだ三好達治の行状をつづったく
だりだらう。
昭和初期の「四行詩時代」、信州の温泉に転地する前後のことでいろいろ悩んでゐた時期だったの
だらうけど、ああいふあられもない甘へ方ができる・できないと、相手によって極端に別れる「内
弁慶・三好達治」の姿を描きだしたものとして貴重で興味深い。
完璧な文人にして「さうか、やっぱりさういふ人だったか」といふ一種安心したやうな発見なのだ
が、同じ内弁慶を描いた女性の視点でも、萩原葉子が「天上の花」で剔抉してみせたものとは、こ
れは年代的にも異なった「大人の温かい」筆致が、ユーモアを漂はせて包みこむ少々読後感の違ふ
ものである。
珍しい本ではないので三好達治ファンは是非図書館で借りてでも読んでみてください。

   なないろ文庫ふしぎ堂(FAX:03-5706-7030)
   2049 「ドロステの詩」山田博信訳 昭和59年 \3.500

ドイツ浪曼派の閨秀詩人ドロステヒルスホルフの作品集がまとまって日本で読めるやうになったの
は、この篤実ドイツ文学者の遺稿集においてが最初で最後となることだらう。
この詩人、内省的な詩作態度は勿論のこと、小さな動植物のいちいちに目を注ぐ様子が、浪曼派と
いふよりビーダーマイヤー的な静謐な閉じた抒情を形成してゐて、さきの三好達治の四行詩をはじ
め、四季派自然派詩人の愛好者にはたまらい内容となってゐる。
この位の金額で買へるうちに入手しておくべき一冊だらう。
本の形が横長で、一篇の詩が見開きで読めるやうになってゐるのも一寸変ってゐて面白い。
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/12/8 投稿者:管理者  投稿日:12月 8日(金)10時16分08秒

2ndホームページにも掲示板を開設しました。
http://www68.tcup.com/6813/cinema.html
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
目録情報 2000/12/7 投稿者:管理者  投稿日:12月 7日(木)13時25分39秒

ブックビックボックス(旭川)(FAX:0166-29-6546)

1046 帝国情緒 鈴木政輝 昭和12年 \13.000

北海道の詩人の詩篇がぎっしり詰まった詩集(425p)。
発禁ともいはれるが、何が忌避にふれたのだらう。特にプロ系とも思はれないものだったはず。
はずといふのは、以前もってゐて売ってしまったからで、
今回買ひ戻すには思ひ入れと少々高い価格を天秤にかけて今回自分はパスです。
でも北海道の詩愛好者には身近だらうし、専門店なら倍の値段がついてもをかしくない本です(抽選12/15)。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/12/6 投稿者:管理者  投稿日:12月 6日(水)16時36分25秒

 新十郎さん、おしさしぶりです。
 ご指摘を有難うございました。誤植は私の打ち込みミスです。「妻科の家」もリストに追加update
しておきます。

 今回の「詩人名鑑」作成作業の中心は、おもにj-bisc検索結果と、現代詩書綜覧付録「著者別詩
書刊行年次書目」、および「現代詩大系」9巻末尾目録との間の校正に終始しさうな気配ですが、
今までにも相当好い加減なものが見つかってゐて、刊行年や著者名のはっきりしないものさへ出
てきました。原本を閲覧確認できないものはその都度に、どっちが信頼できさうかな、と二者択一、
目を瞑って「エイヤッ!」と入力したりしてゐる有様なので、今後の皆様からの情報提供がかか
せません。この掲示板上でのご指摘をお待ちいたしたく存じます。(追加情報も是非。)サイズ表記
もそんなことで19cmだったり四六版だったりまちまち(四六、菊とかイマイチよく分からない)。
ページ数も本文以外を含んでるのかどうなのか分からず、もうほとんど見当として取ってください。
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
お久しぶりです 投稿者:新十郎  投稿日:12月 5日(火)21時00分34秒

 こんばんは。「詩人名鑑」、拝見しました。労作ですね。がんばって下さい。
田中冬二のところを見て、ああこんなのもあったなあ と思い出しています。ところで、「春愁」のところが 秋 になってますね。あと、「妻科の家」もでき たら、ぜひ。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
目録情報 2000/12/5 投稿者:管理者  投稿日:12月 5日(火)17時15分39秒

アクセスレポートを誰でも見られる様にしました。

四季書林から欲しかった本「東文彦作品集」が再入荷した由。
BookReviewで紹介した「三島由紀夫十代書簡集」での
文通相手だった夭折作家の作品集(三島由紀夫編)です。
また、BookReviewに追加して紹介します。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
目録情報 2000/12/4 投稿者:管理者  投稿日:12月 4日(月)12時37分58秒

神無月書房(052-731-5505)

237随筆山居読書人(日夏耿之介)昭和21年 \8.000
これはえらい珍しいものが安く出たなー。
終戦直後の出版物とは思はれないこの豪華さは、郷里飯田で刊行された肝いりの和装本であるため。
早い者勝ちです。

234北園克衛とvou \1.500
北園の研究書として一番重要。お買ひ逃し無く!
ほかには評伝「北園克衛」藤富保男著 有精堂1983が、この難解詩人を易しく懇切に手引きしてゐる。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/12/4 投稿者:管理者  投稿日:12月 4日(月)08時48分38秒

What's Newの似顔絵は誰なの?といふ問合はせについて。

左から「帆・ランプ・鴎」、「日本の橋」、「萱草に寄す」、「夏花」、「山羊の歌」、
「測量船」の詩人のつもり(やっぱ似てないかなー)。
アンケートに載せてあるのは煙草の「朝日」を噛んでる「氷島」詩人です。
田中先生に出会ふ前、復刻版の詩集を集め出した頃、こんなものを描き散らしたりしてゐました。

プライベートが悒鬱なのでせめてもホームページくらゐは明るく、ネ。

2ndHPもしさしぶりにupdate。ムーミンの本のこと書きました。
 
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
 日録 2000/12/2 投稿者:管理者  投稿日:12月 2日(土)10時43分41秒

 目録で本を買ふことが殆どとなった今日、抽選に当ることもあれば外れることもある。
 鎌倉の四季書林からまことに丁寧な詫び状を頂いたが、かういふ文面に接すると外れて
も却って嬉しい位だ(外れた本は内緒。( ̄ー ̄))。
 昔、東京に棲んでいた頃、海を見に季節外れの鎌倉へもよく出かけた。そのときには必
ず覗かせてもらった本屋さんである。由比ガ浜をひとりでぶらぶらしながら、轉身の頌の
一節なんかを心の中で呟いたりしてた、懐かしい日々を思ひ出してゐた。
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/12/1 投稿者:管理者  投稿日:12月 1日(金)09時01分27秒

 これからどれぐらゐ完成までにかかるのか判らない「詩人名鑑」であるが、
作り方ひとつでhtm文書の大きさが半分になったり倍になったりするのが不可解である。
一つのファイルを100kb内外におさへないと、一般のアクセスには耐へられまい。
本日のupdateでは「あ」のファイルが1/3にまでサイズ縮小できた。
 

 彷書月刊のホームページがリニューアル公開された。
月遅れではあるが、ふたたびバックナンバーの目録が公開されると嬉しい。

 近江で毎年年末に一冊づつ刊行される詩誌「ふーが」27号(ふーがの会)の恵贈を忝くした。
「ふーが」とはまた、「遁走曲」と「風雅」をかけて現代的な表記で韜晦してゐるタイトルだ。
27年目ともなれば皆さんそれぞれ別に発表誌をお持ちになっての上での肩の力を抜いた集まりで
もあり、詩誌名ロゴの「ふ〜が」の「〜」にはそんな気分もあらはされてゐるやうにも思ふ。

 発行の宇田良子さん、編輯の藤野一雄さん共に彦根市本町のひと。近江詩人会に田中克己先生
が籍を置いてをられた関係から藤野さんと面識となり、毎年手紙を御歳暮のやうにやりとりさせ
て頂いてゐる。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/11/30 投稿者:管理者  投稿日:11月30日(木)12時37分00秒

「詩人名鑑」の計画にいよいよ着手。

不備誤記の指摘など何でも結構です。
皆様の御意見をお待ちしてをります。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
目録情報 2000/11/27 投稿者:管理者  投稿日:11月27日(月)10時39分27秒

目録情報
青猫書房(Fax : 03-3727-2078)

わがひとに与ふる哀歌 \120.000

木山捷平宛署名入り美本といふ内容でこの値段とは。
先達ても並本ながら9万円で現れて、染み本を既に所蔵してゐる私は臍を噛んだばかりなのに、
9万円本を買い逃した貴方、これもいいですよ! 
いつもながら青猫書房の、購買層の懐を知ってゐる妥当な値段には感謝。頭が上がりません。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------

日録 2000/11/22 投稿者:管理者  投稿日:11月22日(水)13時38分31秒

はるのさん、おしさしぶりです。

三好達治の詩集は私も初めの頃のを集めてゐます。初めは復刻版で満足してゐたんですが、
それが段々欲が出る・・・でもやっぱり「南窗集」の本物なんかは諦めざるを得ないやう
です。以前本文活字部分にまで虫食ひの入ったのを二万円で買ふかどうかを迫られて諦め
たのが運の尽きだったかも。

1000部も刊行された処女詩集「測量船」は状態を問はないなら一万円前後で手に入るの
では。私は4千円で買った図書館払下げの「函欠背破損ハンコメッタ捺し」といふのを愛蔵してます(笑)。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
特にないのですが 投稿者:はるの  投稿日:11月20日(月)14時23分16秒

久しぶりに来て、ここをぼんやり読んでいました。三好達治の詩集をいろいろ集めてみたいと思っているところです。
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
目録情報 投稿者:管理者  投稿日:11月20日(月)12時54分03秒

浪速書林 FAX:06-6344-3011

古書通信目録より 43「詩集西康省」\20.000
今まで目録中に現れた中では一番入手しやすいかな。
前後の掲載品と較べて弟子としては一寸「悔しい」気も。
 

四季書林 FAX:0467-24-2052 目録より

288 復刻版「愛する神の歌」\6.000
大変出来のいい復刻版です。本物と違ふのは詩篇の各タイトルの活字が少し小さいところ。
それも「改良」といった感じでこちらの方が体裁がいい。値段も手ごろ。
 
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/11/19 投稿者:管理者  投稿日:11月20日(月)09時48分36秒

 昨日、高等学校の同窓会に出席した。実に二十年ぶりの再会、にはかには判じ難い旧友も、
名札をそれそれと見て破顏しあふやうな有様に会場の一体がつつまれた。今年は幹事年といふ
ことで卒業年を同じくする同輩が集まったのである。担任の先生はもとより、はるばる兵庫か
らやってきたといふ幼稚園からの幼馴染がよいお母さん姿になって、私を見つけてくれて挨拶
してくれたに感動したり、職場の大学の留学生がこの夏にお世話になった美並村のホームステ
イ先の「おとうサン」が、実はかの同級生だったことがわかって吃驚し合ったり。理系のクラ
スだったから文学の話は出なかったが、子供の話云々で盛り上がることも無く、なつかしい2
時間余りがあっといふ間に過ぎたのでした。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/11/16 投稿者:管理者  投稿日:11月16日(木)13時18分33秒

明日から二日間、富山へ主張します。
旅先からインターネットがつながったらまた書き込んでみます。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/11/14 投稿者:管理者  投稿日:11月14日(火)17時55分47秒

 三好達治はしばしば「木曽川以東の人間に詩は書けない」と断言してゐたと「現代詩手帖」に
あった回想文に読んだ。また伊東静雄も常々「眼鏡をかけてゐる人間に詩は書けない」と皮肉っ
てゐたらしい。

 自分はさういふ詩人たちの残したゴシップやら偏見が好きである。そんなことに一喜一憂する
自分に彼等とつながる接点を感じるほどなにかしら孤独に感ずる時もある。
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/11/13 投稿者:管理者  投稿日:11月13日(月)09時10分26秒

 自分では贔屓にしてゐるつもりでも、古本屋さんにとって目録からめぼしい物だけを注文して
ゆく私などは、さだめし客といふより他店からの「背取り」の邪魔者なんぞ位に思はれてゐるら
しい、先日も届いた注文の古書について目録記載の不備を今後徹底してくれると嬉しい、とやん
わり助言したらすぐさま返却してくれと「構へられた」にはおおきに閉口した。もし返却したら
安くしてくれるどころか帰ってこない雰囲気だったが、この種の慇懃な物腰でその実、買手の弱
みを見据えての一言ひとことには、隨分冷たいものを感ずるものである。この本屋さんはまた、
私からはもう本を買はないことに決めてゐるらしい。露骨に売値買値が自店目録で示されるのも
つらいのだらう。自分がすでに持ってゐる本でも安いと思ったものをいちはやく目録情報として
ここに挙げたりしてゐることも気に召さぬことかもしれない。

 私には少しづつこのHPがもつ意味に対して安心して頼れる自信のやうなものが持てるやうにな
ってきた。疑心暗鬼を生ずともいふ、つまらないことで悩む必要もないわけだが、少ないアクセ
スカウントのうちに「偵察者」として職場関係者の他に、あるひはかういふ類ひの人々も混じっ
てゐるかもしれないことも重々承知の上で、自分がまず楽しめることを前提とした内容の充実に
今後も励んでゆきたいと思ふ。
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/11/10 投稿者:管理者  投稿日:11月11日(土)09時18分35秒

「絨毯」48号を平野幸雄さんより頂きました。
初出稿における誤植訂正、および改稿補筆をふくめ、本HPにupdateしてありますので「絨毯」をお持ちの方はこちらを定稿として御覧下されば幸いで す。
http://libwww.gijodai.ac.jp/cogito/shiki05.htm
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/11/10 投稿者:管理者  投稿日:11月10日(金)15時28分17秒

明治大正昭和初期に刊行された詩集の目録について、HP中でも述べたようにJ-Biscの検索結果
を補完する形で各種見聞の目録類や貧相な自前蔵書を利用して整備したのち、書名と著者名、出
版社と刊行年くらゐは公開できたら、と考へてゐます。

アイウエオ順の「詩人名鑑」の姿にして、そこから各ページ(あるひは外部のサイト)へリンク
されるやうにすれば、念願の「仮想詩集図書館・詩人博物館」計画への第一歩になるのですが・・・。

さて今日明日と職場は入学試験。

http://libwww.gijodai.ac.jp/cogito/collector/collector03.htm
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/11/9 投稿者:管理者  投稿日:11月 9日(木)10時07分09秒

「現代詩手帖」や「ユリイカ」とかは、毎月の「特集」がいつもながら自分には関心のないもの
ばかりなので、図書館にそなへてあるのをたまに覗くだけですませてゐるのですが、先月の「現
代詩手帖」の特集は三好達治だったのですね。娘さんの回想が再録されたのも初めて読んだし、國
中治氏の四行詩についての論考がまた素晴らしいものでした。Book Reviewの追補に記す予定です。

--------------------------------------------------------------------------------
 日録 2000/11/8 投稿者:管理者  投稿日:11月 8日(水)16時52分26秒

おお!大正時代のJ-Biscが、既に発行されてわが職場の図書館にも入ってゐる由。
明治、大正、昭和初期にわたる国会図書館の蔵書目録が、これでCD-Rom3枚の形で広く公開される
事になったわけです・・・
さぁ、さっそく「NDC : 911.5」(詩集)を検索してみよう!
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/11/7 投稿者:管理者  投稿日:11月 7日(火)12時53分38秒

「日録」といふからには毎日なにか記すべきかな。

特記事項なし。
昨日は古本屋さんから届いた詩集をながめては、にやにやしてゐた「いやらしい一日」でした。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/11/6 投稿者:管理者  投稿日:11月 6日(月)12時29分34秒

連休中の特記事項なし。

小野忠孝の詩集といふのをWeb通信販売で買ったら、送られてきたのが「復刻版」でがっくり。
\1.000だから文句も出ないけど、これ昔、下宿を引っ越すときに売ったやつなんだよなぁ。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/11/1 投稿者:管理者  投稿日:11月 1日(水)10時00分24秒

 このところ風邪をひいたり掲示板にも顛末を記した「天の鍵」のことやで気分が滅入ってゐた
ので(もうあの本は二度と私の手には入らないだらうな)、昨日は一日代休をとって風邪薬を飲み
布団を被ってうつらうつら過ごした。新刊本屋で買った「日本の名隨筆 古書」(作品社)の正続
2冊なんぞを読みながら。この手の「古書についての本」を買ったのは、詩集を蒐め始めて隨分
になるけれど今回が初めてであった。コレクターによる古書巡り解説本といふのは新刊書店でも
最近よく目にするけれどもジャンルを定めぬ浅はかなものが多いやうな気がして手に取ることは
無かったし、或は古本屋へ行けば棚の片隅に山の本や豆本なんかと一緒に限定本の姿をして一部
の病膏肓に入ったマニアだけの為に虚勢を張って並んでゐるな、といった感じで、そんなものに
お金を出す余裕があるなら一冊でも多く原本詩集を買った方がいい、と避けて通ってゐたからだ
った。しかしこの作品社の「隨筆シリーズ」に収められてゐる短い文章たちは、編者紀田順一郎
さんの読書人生の中から有名無名を問はず選びに選びぬかれたものだけあって流石に人選も一流
ならばまたどれもが本好きなら同情に耐へない快篇の粒揃ひであって、病中消閑の一冊としてこ
れに如くもの無く大変「慰められ」元気付けられた。

 なかでも杉浦明平氏の「古本屋彷徨」。立原道造との収書蔵書の自慢のくだりなど、研究資料
から漏れざるをえぬかういふマニアックな一文こそがぼくらの聞きたかった、でもおそらくは予
想してゐたかの詩人の人となりであったことを身近にあった人があらためて示してくれたこよな
く嬉しい掌編であった。

http://libwww.gijodai.ac.jp/cogito/library/gifu/fukao/tennokagi.htm
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
[スーパー源氏]目録情報 投稿者:管理者@土直  投稿日:10月28日(土)14時47分43秒

ネット上の古書検索など、みなさんも当然されてゐるかとは思ひますけれど、なかなか戦前の詩集
は高いですね(土屋書店さんの目録など吃驚ものです)。
そんななかから(本日土曜日の日直当番にて暇なり)本日の検索結果より御報告。

[スーパー源氏] にて
No.657266  ジャム詩集 シミ少・函背ヤケ少
田辺保訳/旺文社文庫/S46発行/ \1,200  春風書房
これ、なかなか見ないですね。訳が好きです。

それからこの一年ほど検索するといつも出てくる竹中久七の「端艇詩集」、
売切ものは下げてくださいね。\3,000は目の毒です。古書三昧やまくらさん!
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
目録情報 投稿者:管理者  投稿日:10月28日(土)11時06分11秒

「青猫書房目録」(03-3726-1845)より、

39「プルシア頌」(s10 限定150部)坂野草史
 「けやき書房」目録で買ひ逃した人に。\5.000でも安いです。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
目録情報 投稿者:管理者  投稿日:10月26日(木)17時33分08秒

「彷書月刊」11月号より

わかば書店 FAX 0479-24-5331 

高祖保詩集 \2.000 (これ以上安く手に入れることは難しいかも)
詩集夏花(覆刻)\3.500(この覆刻の出来は素晴らしいです)
 
 

なないろ文庫ふしぎ堂 03-3704-6089

詩集明日の糧 一瀬稔 \2.000 (終戦後によく出た、「アンソロジー+α」の構成詩集)
詩集観音 加藤千晴 \2.000(四季第二世代、宗教的で求心的だが落ち着いた抒情詩を書くひと)
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/10/26の2 投稿者:管理者  投稿日:10月26日(木)08時52分59秒

 さて、稲垣足穂全集がたうとう刊行の運びとなりました。第一巻目は処女作にして有名な「一
千一秒物語」。自分は函欠原本の5版(一体全部で何部出たんだらうね)と昭和62年に出た木馬舎
版(これは装幀編輯とも出来がいい!)を持ってゐて、「その方」の趣味はないから稲垣足穂とい
へばもうこれだけで大満足してゐる中途半端なファンだが、折に触れて草された雑文は読みたい
のでいづれ県立図書館にでも借りにゆかうかな、と思ってゐます。

 永遠の少年文学…立原道造には女性ファンがあるけど、容貌魁偉な稲垣足穂がもし夭折してゐ
たらどうだったらう。彼の書くものは女性には理解の出来ないファクターばかりをとりあつめた
ものなのではないかな。

 昨日はなにか一日タルホづいてゐて、名古屋への出張序でに覗いた古書店で昭和20年代とおぼ
しき「星座早見盤」を見つけて買ってしまひました。子供の頃、まだ夜のご町内が静かで暗かっ
た時代、星図やラヂオといふのは少年にとって、どうにも少年たち(それも一寸変わり者の)にし
か理解の出来ない「透明な無機質の夢の世界」へいざなふ一種の装置だったですね。最近売って
ゐる「Planisphere」はきれいだけどもロマンには乏しい。なかではロフトやハンズで売ってゐ
るフランス製のものがイチオシかな。万華鏡みたいに覗きながらぐるぐるまはすんですが、暗い
視野が效果的に、これが結構少年時代の夢を呼び覚ましてくれます。

 しかし一体にかういふ「オタク系覗き趣味」の究極モノとしては、「双眼写真」なんかがとど
めをさすと思ってゐます。以前勤めてゐた下町風俗資料館で復刻させてもらった装置は我ながら
工夫を凝らしたなかなかの自信作であったナ…。丁度昔デパートの屋上に噴水ジュース販売機な
んかと一緒に設置してあった10円で覗ける「マンガ装置」みたいなやつ。あれを見たがると母親
が一番理解がなかった。卓上版のものを晩年の萩原朔太郎が手品などと共に凝ってゐて、ベッド
にもぐっちゃ独りで観てゐたらしい。さういへば彼の撮影したえらいソフトフォーカスで撮られ
た双眼写真集も刊行されてゐますね。

(退嬰的なこの話、どこまでも続きさう。鈴木翁二にも絡めて、写真と一緒にHP本文の方で紹介
しようかな。)
 
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/10/26の1 投稿者:管理者  投稿日:10月26日(木)08時50分55秒

新十郎さん、情報を有難うございます。 \30.000、\2.9000となんか私ら限界を探ってますね(笑)。
昔のこだはりの書店主出版社をめぐる話は面白いですが『第一書房長谷川巳之吉』はまだ読んでゐません、京都の古本屋さんも行った事がないので詩集の置いて ありさうなお店などありましたら是非また御教示下さいませ。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
冬二全集 投稿者:新十郎  投稿日:10月24日(火)22時09分03秒

 こんにちは。ところで、冬二全集の古書としては、こんなのがあるようですよ。(『田中冬二全集』昭59 29000 愛知県 あじさい堂書店。)
 ただやはり私にとっては、万のつく本の買いモノは、どうも。何年か前、京都の河原町今出川の「善書堂」で、『第一書房長谷川巳之吉』(日本エディタース クール刊)をウン千円で買ったのが、最高ですから。これは、田中冬二がらみと、特に「パンテノン」、「オルフェオン」、「セルパン」への展開の延長で買っ たモノでした。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
目録情報 投稿者:管理者  投稿日:10月24日(火)14時38分22秒

日本書房 03-3261-2744

10271 田中冬二全集 \30.000
冬二の全集が二万円台で目録に載ったのを見かけません。
勿論全集を注文する際には月報の有無は要確認です。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
目録情報  投稿者:管理者  投稿日:10月24日(火)09時38分47秒

渥美書房 03-3203-1027

11071 詩集夏花 伊東静雄 \22.000
カバー付でこの値段なら私も買ひなほしたいです。

11130 詩人乾直恵 上田周二 \3.500
本HPでも大推薦の詩人の評伝評釈。潮流社刊。

12864 高祖保詩集 \3.500
珍しい本ではないが、このひとも原本はみな稀覯限定版でこの遺稿詩集でしかまともに作品が読めない。師堀口大学の悼詩が痛切。

16417 黒衣聖母 日夏耿之介 \6.000 (背擦れアリ)
普通の人が見てこれぞ「古書」といった装幀の本です。すべからく詩集の収集はこの一冊の造本に魅せられることから始めるべし?函付美本ならゼロがもう一つ 付いて当たり前です。

14491 晩年 太宰治 \12.000 しかし今回の目録のハイライトはやはりなんといってもこれかな。初版!勿論即時完売の由。
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
目録情報 投稿者:管理者  投稿日:10月23日(月)12時48分47秒

古本倶楽部 03-3288-7862

1013 菜の花色の風景 木下夕爾の詩と俳句 朔多恭 \1.500 重版

木下夕爾評釈本の嚆矢。絶版。お奨め。安い。全句付!
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録 2000/10/23 投稿者:管理者  投稿日:10月23日(月)09時38分33秒

週末に、岐阜県図書館へ行って来ました。件の「天の鍵」落丁部分を確かめに。

また、何か面白い本はないか検索してみたら、江川書房の本が一冊ひっかかってきて吃驚。
前にアンソロジーで読んだことのある「オロッコの娘」を巻頭に戴く深田久弥の処女作品集「翌檜:あすなろう」でした。
深田久弥といへば今や中高年の山岳登山ブームとともにカリスマ的脚光を浴びてゐる今は亡き人気作家ですが、山のことを書き始める前にこんなカリスマ的限定 版書店からの出発があったんですねぇ。
館員さんに早速出してもらったらこれがひどい状態でまた吃驚。
でも何と言っても借りられるんだから、とにかく吃驚です。
ためつすがめつしながら哀れな造本の原姿を思ひ描いてゐます・・・。

http://libwww.gijodai.ac.jp/cogito/topics/20001023.html
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
気を取り直し 投稿者:管理者  投稿日:10月20日(金)13時50分39秒

日本中の詩集コレクターお待ちかねの「石神井書林」秋の目録が到着しました。
わがHPが推薦する「早いもの勝ち本」はこちら。注文03-3995-7949
 

967愛する神の歌(函欠蔵書印)\18.000
函付なら10万円くらいする本です。自分のゴワゴワ本も下取りしてくれるならこれに買ひ直し
たい位・・・。

208正午の果実(函カバー欠)北村初雄\9.000
ほかでは読むことができない全詩集未刊行の人気最有力詩人。
詩篇を味はふことのできるこの本は、原本といふより今はまだテキストとして貴重。

2525中野重治詩集(削除版カバー欠)\8.500
破れの痕が痛々しいナウカ社の戦前刊行版で読んでこそ、感動も深く伝はるやうな気もします。
削除されたところは文庫でも読めるんだから。

1423白鳥(覆刻200部)丸山豊\2.500
清楚なモダニズム詩集の大変出来のいい覆刻です。本文が純白アート紙の詩集といふのは、
むしろ覆刻で雰囲気を味はふべきでは。

829尾崎喜八詩文集(8冊揃)\9.000
バラだと確かに500円位で出てゐることもあるのですが、なかなか集めるのが面倒です。
昭和41年第一期刊行分の揃ひですから、この後に出た分(12巻まで?)は別買する要あります。

続いて当HP的に「これはすごい!」の本がこちら。

萩原朔太郎「氷島」の三好達治献呈本。
あの「氷島」論争の発端、三好達治自身によるひと悶着の種とすべき個所の(?)「チェック」
入りだぁ。どこかの文学館が買って展示してほしいな。

「新建築」昭和15年特集立原道造追悼。
未覆刻のまま図書館にも所蔵が少なく全容がわからないもののひとつ。自分は国立国会図書館で
コピーをとったといふものを人から頂いて手元に持ってゐますが、あそこで(これだけのコピー
をとるのも)一苦労だったらうなぁ。
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
(=_=;) 投稿者:管理者  投稿日:10月20日(金)13時49分17秒

みなさん、御元気ですか。私は元気ではありません。

先にお知らせしました深尾[イン:文武+貝]之丞の遺稿詩集「天の鍵」ですが、
この詩人、わたしの地元岐阜の詩人で最初のひとで且つ、たまさか勤め先の岐阜女子大学がある
岐阜市太郎丸の出身のひとでもあることから、個人的に大変な機縁も感じて、この本が森鴎外や
与謝野晶子の序文跋文を持ち、さらには後年名を成した深尾須磨子の遺愛のひとであったところ
の因縁など、まったく関係無く長年捜し求めてゐた詩集であったのですが、さうしてこのたびの
文学堂書店目録にこれを見つけた時には飛び上がらんばかりに嬉しく値段にも目を瞑って注文し
たわけなんですが・・・届いた包みを夢のような気持で早速繙いてみたら、なんと「著者肖像」
が落丁!

( ̄▽ ̄;)

所謂有名文学者に係るコレクター本の類いのこととて、しかし遺稿集に欠かせぬ遺影の落丁は如
何とも納得がゆかず、泣く泣く一端返送しました。欠陥本を\45.000で買う気には流石になれませ
んでした。

遺影なき詩集かなしや遺影撮り
 
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/10/16 投稿者:管理者  投稿日:10月20日(金)10時33分37秒

新十郎さん書込みをありがたうございます。

田中冬二は鮒とか鯰とか蝦とか山女魚とか、妙に食感に関る部分で淡水魚介に拘ってゐますよね。
「失われた簪」は本日到着の「古書通信」玉英堂書店目録では12万円とか、いやはや。
でも仰言るやうに、晩年の詩人は師匠の堀口大学同様、エロスの世界とまで言ってよいのか、
とにかく馥郁とするものを志向するやうになって行きますねぇ。渡邉修三もさう。
知的な抒情詩人が選んだ戦後の円熟のひとつの型として、さういふことはいへるのかもしれませ
んね。

ところで同じく本日到着目録の文学堂書店(上落合の)から、たうとう「我が岐阜女子大学」
のある岐阜市太郎丸出身唯一の文学者(詩人)深尾[イン:文武+貝]之丞の詩集「天の鍵」が出
てきました。
函欠で(破れもあるさう)\45.000は無名詩人にしてはべらぼうだが、序文森鴎外、跋文与謝
野晶子、さうして深尾須磨子の処女詩集をかねてゐるとくればこれは話も違ってこようといふ
もの。
これは夭折した彼の遺稿詩集といふことで、残された未亡人の須磨子はその後女の性を詩に叩
きつけてゆく女性詩人として立ち上がってゆくのですが、謂はばだんなもまた浪曼派気質を十
二分に背負った伝説の詩人の一人であったのでありました。
詩風も大正初年にしては珍しく随分と自由奔放な口語詩であったと記憶してます。

とまあ、これをですね。さうです、買っちゃったです。
いづれもっと安くもう一冊と出会ふつもりで、さうしたらなんとかこれは大学所蔵の「お宝本」
として買ひ取ってもらはうといふ算段なんかも胸に秘め・・・。

なんだかなぁ。聞けばお墓も毎日の通勤途中やり過ごしてゐるお寺であることが(同僚職員上司
の弁により)判明。
この件についてはいづれ、本の到着とともに詳しく御報告致するつもりです(もちろんテキスト公開最優先本です)。
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
(無題) 投稿者:新十郎  投稿日:10月15日(日)22時01分59秒

 こんにちは。「故園の歌」が石神井書林の春の目録で十万円で出ていたということですが、すごいですね。とてもとても。まあ、全集などで読むとし て、どうせ高嶺の花なら、私は「失われた簪」を手にしてみたいものです。冬二の、ロマンを追う戦後の達成の頂点であり、その熟成は静謐さとともに匂うよう です。戦前までの透明な世界とは違う、「晩春の日に」以降の世界の到達点のように思います。
 

近江

季節はずれの鮒鮨屋はひつそりとしていた          
栗を茹でた鍋の湯をすてていた                  
溝蕎麦がこんぺいとの実を結んでいた              
昔のひとに出逢つた 依然美しかつた
だがそのひとは今は湖畔の城下町の由緒ある
 宿屋の御寮さんであつた

ゆくりなく近江の秋の日に浪漫的なものを
失われた簪のやうに拾つた
 

       (「失われた簪」所収)
 
 
 
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
さぎ草 投稿者:はるの  投稿日:10月15日(日)15時20分57秒

お誘いありがとうございます。私は山口県人なので、少し遠いです。岐阜の可児市と愛知の刈谷 
に、縁者がおりますのでメールで勧めておきました。さぎ草祭とは、可憐な名前がついていますね。
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/10/12 投稿者:管理者  投稿日:10月13日(金)10時46分43秒

はるのさん、はじめまして。
横書きは「歴史的仮名遣ひ」でしかも「詩」をHPを公開してゐる管理者としても少々
抵抗を感じてゐるのですが、QT-View、PDFなど、パソコン初心者ではよくわからない
ものを標準にすることができず、辛抱してゐます。 今後とも宜しく御贔屓くださいませ。

さて、明日から職場は2日間の学園祭(岐阜女子大学さぎ草祭)に入ります。
一般のみなさまも入場自由ですから(もちろん男性も)、近在の方は是非遊びにいらして下さい。
休日出勤とてどうせ暇してますから、受付で呼び出してお声を掛けてくだすっても結構です(^^ゞ。

日曜9:00-11:00は受付にをります。
また、両日13:00-15:00はクラブ顧問として不在。

岐阜女子大学
 501-2592 岐阜県岐阜市太郎丸80番地
    058-229-2212(内線220)

バスでのアクセスはこちら ↓ (新岐阜駅バスセンター ⇔ 岐阜女子大学 片道540円)

http://plaza.harmonix.ne.jp/~tatoe/bus/gifubus/map/takatomi.html
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
はじめまして 投稿者:はるの  投稿日:10月13日(金)10時01分29秒

この春に、このホームペイジをみつけて、時々立ち寄って、少しずつ読んでいました。パソコンの字に慣れなくて、特に横書きは、読みにくくて。現代詩 はよくよみますが、四季・コギトは、初めて知りました。ここに来ると、不思議なやすらぎがあります。今日は、立原道造のホームペイジからリンクしました。
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/10/12 投稿者:管理者  投稿日:10月12日(木)09時14分43秒

 のびのびになってゐた「木葉童子詩経」(野澤一 詩集)の紹介を一部先行して行った。
実は折角取らせてもらったコピーなのに、OCRにかける前に「早く本にして読みたい」衝動に
かられて製本してしまひ、再びスキャナーにあてることが困難になってしまったのです。
「稀覯詩集広く江湖に行はれんべく」の志もゲンキンなもので、いざ手元に持ってみると、
掲示板に催促の書きこみがあるぢゃなし、ま、ゆっくりやったらいいか。なんて間延びした
気持にもなってしまひます。
 だから新十郎さんのやうな何気ない書きこみが大変喝を入れてくれるわけで。みなさん、
御感想御要望をよろしくお待ち申し上げてをります。

 実際、何の反応も無くただアクセス数だけが定量増加して行く様ってのは何かしら不気味な
もんで、もしかして職場の関係者か誰かが「大学の悪口書いて載せてるんぢゃないだらうな」
なんてチェックが入ってゐるだけなんて勘ぐったりするわけでして。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
はじめまして 投稿者:管理者  投稿日:10月11日(水)17時01分49秒

新十郎さん、はじめまして。管理者の中嶋です。 田中冬二の詩は本当にいいですね。

「麦酒壜のレッテルは濡れておちてゐる・・・」

昔のガラス壜に貼ってあったレッテルって、水でふやけると剥がれる、中原中也の「渓流」なん
かにも出てきますが、この場合は冷たい感じが出てていいですよね。

この詩は、傾斜地とそれに面した裏二階の窓といった道具立てから、窓は北向きの風通しのよい
室内といふことがわかるし、そこから望む明るい雨後の蒼穹に虹、また、そのすがすがしさを、
一階の暗くてすずしい日蔭の土間かなんかに置いてある(氷で冷やす)木製冷蔵庫を開きながら
抑制して感じてゐるところがまた、いいですねぇ。

田中冬二ですが、先日も富山への出張の折、生地へ立ち寄って旅館「たなかや」邸内の詩碑やロ
ビーにかかってゐる額まで見せて頂きました。浜辺では鰈ではなかったですが干物を乾してゐたり・・・。
海岸近くの田園地帯に滾々と湧水がわくのも珍しい見ものでした。

長野時代といふと「橡の黄葉」でせうか。臼井書房も散々ッぱら詩人から文句つかれ放題ですけど、
戦時中の詩集にしては「橡の紅葉」はなかなか上首尾の造本ではないでせうか。

余談ながら田中冬二の「故園の歌」は私にとっても幻の憧れの詩集です。石神井書林の春の目録で
十万円で出てゐましたが、もう一声あったら買ってしまひさうな自分が怖い(笑)。

今後とも御贔屓下さいませ。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
田中冬二「虹」 投稿者:新十郎  投稿日:10月 7日(土)18時28分23秒

 はじめまして。詩の関係、特に「四季」について充実した評文で興味深く読ませていただきました。以前、田中冬二に興味を覚え、いくつか心に残って いますが、特に冬二の信州時代、それは四季への寄稿時代とオーバーラップしてくると思いますが、味わい深く思っています。
 

虹      
       田中冬二
                         
夜半 雨をきいた朝
                  
裏二階の窓をあけると               
山の傾斜地の林檎園の上に            
うつくしき虹                      
                                
投げ入れへ夏蕎麦の花と芒と
           
台所の冷蔵庫の中
麦酒壜のレッテルは濡れておちてゐる
        

   (「故園の歌」所収。初出「四季」。
      初出時題名「八月の或る朝」)

「四季」の見開き、巻頭を飾った作品ですが、信州の時代は詩の技法の完成を越えて、詩人が自然の中で同居しているように感じます。

 ますますのサイトの充実をお祈りいたします。失礼しました。
 
 
 
 
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
目録情報速報 投稿者:管理者  投稿日:10月 3日(火)12時43分26秒

本日到着「けやき書店目録」(03-3291-1479)より、

8488「プルシア頌」(s10 限定150部)坂野草史 なんと\3.000 早い者勝ち!
   杉本駿彦の盟友、名古屋に残りモダニズムの灯を守った詩人の唯一の詩集。
   この後、定型文語詩「聯」へと変節してゆく様も求心的な天性の気質がなせる業である。

8452「哀春詩集」(s23)北村千秋 \1.000
   椎の木社の「ジョイス詩抄」は有名だけど、こちらはどっぷりと「四季的」に後退(?)
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/10/2 2 投稿者:管理  投稿日:10月 2日(月)12時28分24秒

 本日目録書店の鬼太郎書房から「在りし日の歌」(再版函欠)が到着した。なんと13名の抽選
だった由、1万円だったのだから当たり前に違ひないのだが、自分が当選したことがどうにも信じ
られない。このHP訪問者の中にも注文を出してをられた方があったら、どうかどうかこの喜びを御
許しください。このところ蒐書の幸運が続きます。うーん、第一「鬼太郎」といふ名前がいいやね
(当たったからとすぐこんなことを云ふ)。

鬼太郎書房は電話も振込用紙の備考欄もないのでこの場を借りて厚く御礼申し述べます。
ありがたうございました。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
 孤蓬さんはじめまして。 投稿者:管理者  投稿日: 9月26日(火)08時44分07秒

はじめまして、管理者の中嶋と申します。
私も孤蓬さんのやうな感じのもの、以前に書いてるんですよ(=^:^=)。
 

  脱皮
           中嶋康博
 

己(おれ)の目玉はつぶらない
舌は二枚にさけてゐる
自分に貼りついたこの薄汚れた姿には
もう我慢ができない 脱ぎ捨てるのだ
 

ひんやりと輝きをとりもどし
ほしいままに巨きくなつたこの醜態
神は何と思し召されたのか ああ 誰かに噛みつきたい
今度は牙がぐらぐらする
 

(ほんとは縦書き)
(初出:「詩集夏帽子」/1988刊 所載)
 

こちらこそよろしく!今後とも御贔屓下さいませ。
 

ところで札幌弘南堂さんの目録は皆さん目を通されましたか?
私はなんと田中先生宛の伊東静雄葉書の入手に成功!それもとんでもない価格でです。
ひどい破れがあるさうですが、そんなことかまやしませんよね。
「自筆もの」など貧乏人の自分には縁の無いものと端から諦めてゐただけに、
運命の出会ひはやっぱりあるんだなぁ、と感激感慨しきりの昨日いちにちでした。
ちなみに田中先生は文学関係の稀覯書来簡類をあらかた戦後に処分してをり、
 吾が推参の当時(1987)にさういふ類のものを見せて頂く機会は持ち得ませんでした。
(到着しましたらまた後日談を報告します。)
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
はじめまして 投稿者:孤蓬  投稿日: 9月23日(土)15時05分28秒

 はじめまして、孤蓬と申します。
 かなりシンパシーを感じました。
 私はこんなものを書いたりしています。
 

  「土龍?もぐらもち?」
                孤蓬

 朝から無闇に鼻がむずむずして
 嚔がひつきりなしに出てゐる
 三日月を紙縒に縒つて
 つつ突いてみてはどうかと云ふ者もゐるが
 あんなに綺麗なものは
 かうやつて眺めてゐるはうがよつぽどいい

 今し方蚯蚓が鳴いたけれども
 ほんたうに鳴くのは螻蛄ださうな
 

(本来は縦書き)
(初出:@nifty 詩のフォーラム/現代詩フォーラム)

 またご縁がありましたら、よろしくお願いします。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/9/21 投稿者:管理者  投稿日: 9月21日(木)16時43分21秒

 昨々日、公開した詩集テキストのハードコピーを何の気なしに見てゐたら、ほとんど無校正の
状態であることに吃驚し、不取敢その一冊「夜の落葉」(野々部逸二詩集)を隅から隅まで見直し
てみた。出るわ出るわの誤植の山に恥しいのを通り越して嫌になったほど。といふわけで、面目
ないことながら今後も少しづつ直しては再公開して参りますので、お手元にダウンロードされた
方は順次再取込を行って頂けますやうご案内を申し上げる次第。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/9/16 投稿者:管理者  投稿日: 9月16日(土)15時12分38秒

アンケートなんぞを設置致しました。
匿名です。面白半分でも結構ですので初訪問の方、
お立ちよりの際には是非送信してやってくださいなまし。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/9/12 投稿者:管理  投稿日: 9月12日(火)09時12分37秒

  先月来、近所の古本屋で旧版全集の第1巻を二百円(!)で手に取ったときから、石川淳、
 「夷齋學人」の散文魔術にすっかり入れ揚げてしまってゐる。否、これまでも自分の好きな
詩人についての回想文など骨ある文体を持った氏の文章には一再ならず心ひかれつつも、戦
後の大小説家であるといふ先入観のみから深入りしなかったのだけれど、元来は大正末期に
あの「日本詩人」に詩の評論家としてスタートしてゐたこと、詩とまんざら縁のない人では
ないことを知って急に身近に感ぜられることとなり、此度のまことに下司な契機をもって、
小説とは縁遠かった自分も、遅まきながらこの類ひ稀な「最後の文人」の文章道の結実に向
かひ、杳か足下から雲上を仰望する眩暈に醉ふならひとなったのである。不惑目前に強烈な
後悔とともにこれは告白しなくてはなるまい。インターネット上にも彼を顕彰する志高い個
人HPをみつけてそこでの情報を頼りに「講談社文芸文庫」などを求め、漢籍の造詣深い孤高
の文章に畏れを抱きつつ読み進んでゐるところです。隨筆における節操は筋金入りで清廉、
その高みは三好達治と双璧を成すもの、しかも小説にはデモーニッシュな要因を欠かさない。
謂ふところの反骨の姿勢がジャーナリズムを軽々と超えてをり、ヒューマニズムが文字通り
の全的な人間主義を示して圧倒的に「大きい」のだ。今更何を云はんやと嗤ふべき哉、この
週末にもまた旧版全集の夷齋ものの巻を五百円(また!)でみつけて喜んでゐるといふ有様です。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/9/7 投稿者:管理者  投稿日: 9月 8日(金)08時52分24秒

 やうやく四季とコギトの目録リストを上げることができました(good grief...)。
あとは第五次を残すのみ、なんですが、実は揃ひで持ってないので、欠号を御遺族に問合せてから
の作成になります。今後、周辺詩誌についても上げてゆけたらと考へてゐます。

 また、一部で好評の(?)詩集番付ですが、「PDF版」を作成しましたので御覧下さいませ。(勘亭流のフォントが失はれてしまったのが玉に瑕)
「平成12年9月場所」として復刻版を入手した一冊だけ入れ替へたんですが、さぁどこでせう。(「間違ひ探し」してみて下さい。)
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/9/4 投稿者:管理者  投稿日: 9月 4日(月)12時39分14秒

9/2-9/3と、関西四季の会の矢野敏行さんが拙宅へ来訪。
myブームの食事どころを回り、夜更けまで楽しい歓談の時を過ごしました。
図に乗って矢野さんの僧侶の服を借りて戯れの俄か坊主の姿をスナップに。
http://libwww.gijodai.ac.jp/cogito/topics/20000903.html
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/8/31 投稿者:管理者  投稿日: 8月31日(木)13時22分46秒

昨日、美ヶ原高原まで日帰りで行ってきました。晩夏の高原といふのは自分の一番好きな風景の一
なのですが、現在の美ヶ原には巨大な鉄塔が立ち並び、「小屋」と称する趣味の悪いドライブイン
や「美術館」と称する都会人が持ち込んだゴミの展示会まで人々を輸送する「折り返し点」にすぎ
ず、名ばかりとなった美しの塔に詩碑が刻まれた、「お鼻の下にチョビ髭をたくわえた小父さん」
尾崎喜八が、中仙道沿ひに登ってきて賛嘆した高原とは縁もゆかりも無い観光地となってしまって
ゐることはもう御存知のことと思ひます。
 人気の尠い茶臼山への道を選んで高原台地の崖端に居並ぶ巨石群を見て、人智を超えた数段気高
い芸術品に触れ得た思ひで帰って参りました。風景から余分なものを捨象する最大限の意志をもっ
て詩作も少々・・・。
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/8/23 投稿者:管理者  投稿日: 8月23日(水)09時07分09秒

 「コギト」総目録の公開に着手しました。

 注記しましたとほり、手元にあるのは初期の端本20冊程。復刻版の揃ひはわが職場の岐阜女子大学
図書館にも所蔵がありません。
 「日本浪曼派研究」(審美社刊)は、各記事は勿論のこと、関係者の大阪弁の対談が抱腹ものの超
一級研究資料ですが、所載するところの「コギト」細目(高橋春雄氏編)を大いに活用させて頂い
て作りました目録であることを茲に感謝とともに記させて頂きます。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/8/17 投稿者:管理者  投稿日: 8月17日(木)15時07分05秒

お盆は胃腸風邪でダウン、ついでにデジカメもダウン(よー壊れるやっちゃなー)。
昨日は「絨毯」の原稿を書いてました。
職場柄、夏休が多いのでこれから涼しくなる9月にかけてコンテンツを充実させたいのと、
それから晩夏が最高に美しい霧ケ峰にも足を運びたいです。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
ありがとうございます 投稿者:裕樹  投稿日: 8月16日(水)08時14分34秒

>管理者さま
 
 ありがとうございます(^^ 
 迷路のように、と友人達からいわれてしまう私のサイトなのですけれど(笑)
友人たちとの相互リンクで、私のサイトが成り立っているといっても過言では
ありません。ほんとうにありがたいこと。
 ソネットの投稿部屋をつくろうと考えたのは、友人でもある上原輝男さんか
らの影響も大きいのです。他の友人からも、ほんとうにはっとさせられること
が多くて学ぶことばかりです。
 
 今年中にいろんな書庫を埋めたいと思っていますので、どうぞ楽しみにして
ください。ありがというございました(^^
http://homepage1.nifty.com/YOUKI-POEM/
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
ありがとうございます 投稿者:裕樹  投稿日: 8月16日(水)08時14分34秒

>管理者さま
 
 ありがとうございます(^^ 
 迷路のように、と友人達からいわれてしまう私のサイトなのですけれど(笑)
友人たちとの相互リンクで、私のサイトが成り立っているといっても過言では
ありません。ほんとうにありがたいこと。
 ソネットの投稿部屋をつくろうと考えたのは、友人でもある上原輝男さんか
らの影響も大きいのです。他の友人からも、ほんとうにはっとさせられること
が多くて学ぶことばかりです。
 
 今年中にいろんな書庫を埋めたいと思っていますので、どうぞ楽しみにして
ください。ありがというございました(^^
http://homepage1.nifty.com/YOUKI-POEM/
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
お返事感謝いたします 投稿者:みさわ  投稿日: 8月15日(火)16時53分00秒

>管理者さま
 お忙しい所、つたない書き込みにお返事を下さり感謝いたします。
 拝見させていただいたページは、素晴らしい風景や、センスの良い写真で飾られていて、
美しい所にお住まいなのだなぁと羨ましく拝見いたしました。
 とりとめもない書き込みになってしまいましたが、とりいそぎお礼まで。
 では、失礼いたします。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/8/15 投稿者:管理者  投稿日: 8月15日(火)11時18分16秒

>裕樹さん
はじめまして。当サイトはリンクフリーです(といふかWebサイトは基本的にリンクはフリーでは
ないかといふ考へです)。こちらこそ今後ともよろしく御贔屓の程御願ひを申上げます。裕樹さん
達のサイトが有機的に(^^ゞ)連結された「珊瑚礁」のやうなWebサイト群は、とても面白いと思ひ
ました。上原輝男さんのソネットのページなど瞠目ものです。(「自画像」拝見しました、南の書
庫(古書)にはやくリンクを張ってくださいね!)

>みさわさん
はじめまして。このHPに紹介の詩人たちは現在の新刊本屋さんの書棚では殆ど見かけることのない、
中桐雅夫たちが活躍した時代前夜の人々ばかりですから、なんかしらん珍しいものを観たといふ
感想をお持ちになったのではないでせうか。管理者の自分も国文学史や文語に通じてゐるわけでも
なく、単にかな遣ひが歴史的といふだけで中身は穏やかな(穏やか過ぎる)ものばかりですので、
現代詩と同列にミネラルウォーターのやうに楽しんで頂けましたら幸甚です。もっともこの自然水、
消毒してないですから善玉悪玉と菌がいろいろ入ってゐて、「戦後民主主義」の塩素入り水道水
しか飲んだことのない場合はお腹を瀉す向きもありますので、「批評」といふ鍛錬で自らのお腹
を丈夫にしてゆくこともあわせてお勧め致します。
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
おじゃましましております 投稿者:みさわ  投稿日: 8月13日(日)13時55分55秒

はじめまして。
 最近ネットに接続いたしまして、昨日になってようやく『インフォシーク』の存在を知りました。
 それで、今日こちらへうかがうことができたのです。お邪魔でなければ、またうかがわせていただきたいです。
 私、詩に興味(憧れ?)はありますものの、知識は皆無です。悲しいです。
 数年前にその存在を知った『中桐雅夫』氏の詩集を読みたいのですが、アンソロジーに含まれていた作品を読めた程度で、いまだ望みが果たせておりません。
 図書館の使い勝手が悪いものですから、できれば中桐氏を扱ったサイトを探したいと考えております。どなたか、何かご存じでしたら、お教えいただけますと 助かります。
(ぱっと思い出せる氏の作品では『やせた心』などが好きです)
 長々と勝手なことを申し上げまして、すみません。
 では、失礼いたします。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
はじめまして 投稿者:裕樹  投稿日: 8月13日(日)06時53分32秒

 はじめまして。藤原実さんのところからたどってやってまいりました。
 すごくすごーくこのサイトが気に入って、出たりはいったり繰り返して愉しんで
います。
 よろしかったら、リンクさせてもらえませんでしょうか。

http://homepage1.nifty.com/YOUKI-POEM/
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/8/9 投稿者:管理者  投稿日: 8月 9日(水)09時43分19秒

 ホームページビルダー2001を使って少しレイアウトを変へて見ました。分割ページやレイヤー
なんかを十分理解できるやうになればもっと面白いページ作りが考へられると思ふんだが・・・、
ひとまず今日のところはこんな感じで見てやってくださいね。

 お盆が近づくと恒例の戦争記念番組がNHKなんかで始まりますね。ついつい観てしまふんだが、
ああいふ実体験に基づいたドキュメンタリー番組を観てゐると、先日自分がこのHPに載せたアジ
アの歴史についての寓話なんかは、何か一寸譬へ方が過激で不謹慎だったかな、と思はれてくる
ことしきりです。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/8/3 投稿者:管理者  投稿日: 8月 3日(木)12時23分13秒

藤原さん、はじめまして。 こちらこそ宜しくお願ひを申し上げます。
早速藤原さんのHPも訪問させて頂きました。
自宅でゆっくり拝見させて頂きたく存じます。

金沢の出張は暑かったです。大学運用ソフトの研修会で行ったのですが、
桜美林大学副学長の諸星裕先生の話が大変面白かった。
うちの大学のトップにもよーッく伝はるやうな報告書を書かなくては。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
はじめまして 投稿者:藤原 実  投稿日: 8月 1日(火)20時31分48秒

中嶋さん、はじめまして。
「イエローページ」でこちらのサイトを知り、やってまいりました。
すばらしく充実した内容でおどろきました。ダウンロードして
じっくり拝見させていただいてます。
また、勝手ながらこちらのサイトをぼくのサイトのリンク集(HP登録型サーチエンジン)
に加えさせていただきました。何か不都合があればお手数ですがお知らせください。

http://homepage1.nifty.com/poem-club/index.htm
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録7/27 投稿者:管理者  投稿日: 7月27日(木)17時56分22秒

>としちさん。
書き込みを有難うございます。
ムツゴロウさんのことは、今後の去就を含め、巷の其此で噂と激励が絶えぬでせうね。今後も応援!

扨、最近ネットサーフィンの際に各HPの掲示板にいろいろ書き残してくるのが癖になってきたのですが、
おかげで色々な方々にも当HPのことを知っていただく機会ともなることをが分かって二度楽しい思ひを味はってゐます。
ちなみに覗いて歩ってるのは文学関係のページはもとより、
「小動物のページ」「妖怪のページ」「一昔前のマンガのページ」etc...です。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
はじめまして 投稿者:としち  投稿日: 7月26日(水)20時37分58秒

はじめまして。

7月のムツゴロウさんのTVを私も見ました。
あの瞬間ぎょぎょっともしましたが、
誰に訴えるでもなく、騒ぎ立てる事もなく、........
その後のご姿勢・ライオン君へのいたわりが見事でした。
人間や沢山の動物を見てこられたムツゴロウさんだからこその、
愛のある姿勢。
(きっと自分だったらわめき立ててしまうんだろうな。)
(なんだか涙が出てきてしまいました。)
..........
とりとめもない書き込みですみません。
素敵なページに出会えましたので、
また立ち寄らせてださい。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
 日録2000/7/25 投稿者:管理者  投稿日: 7月25日(火)14時20分05秒

 名古屋のモダニズムを紹介した雑誌に、当HPでもとりあげた「彷書月刊」1995年12月号
特集・名古屋のモダニズム」があるが、先日つらつら検索エンジンをなぶってゐたら名古
屋市発行のタウン誌に杉本駿彦のことが見開きの特集記事で出てゐて吃驚した。バックナン
バーは市役所でしか手に入らないので今日、入管へ取次申請の出張ついでに行って買って
来ました。

名古屋の奇書珍書巡礼シリーズ第15回
「地理書と地球儀を愛したモダニスト杉本駿彦の『暦と地図』」
「Nagoya発」29号(1994年)26p-27p

http://www.city.nagoya.jp/nhatu/mag029b.htm
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/7/21 投稿者:管理者  投稿日: 7月21日(金)11時11分32秒

 昨日のテレビのムツゴロウさん。
ライオンに指を噛まれた直後の対応を固唾を飲んで観た人も多いと思ふ。
さうして彼が「擬物」ではないことが、この事件ではしなくも証明された形となった。

 現今、世界に誇りうる日本人としてこの人を超える人は一寸見当たらないんぢゃないか。
「青春記」「結婚記」と、高校大学時代の愛読の砌より尊敬する人物の一人、大学受験の学科選択にも影響を与へた人だ。
彼のやうには高木貞治の「解析概論」は読み通せなかったけど(^^ゞ。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/7/15 投稿者:管理者  投稿日:07月15日(土)08時58分31秒

 コギトや日本浪曼派についてメモしてゐるうちに、昔から頭の中に巣くってゐた「アジアの
歴史についての創作寓話」?を書きとめておきたい衝動にかられた。くだらない比喩とは思ふ
ものの、自分の中にある歴史観とは結局この程度のものかと、自得することとはなったやうだ。
http://libwww.gijodai.ac.jp/cogito/fable.htm
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
ありがとうございました 投稿者:かいぞの  投稿日:07月11日(火)23時30分32秒

管理者様
 教えていただき、まことに有り難うございました。
 形動名詞ですか。恥ずかしながら聞いたことがなかったです。
 そうです、確かに名詞が続いたような気がするのですが…。どこで見た
のかまでは、さすがに。奇古も、検索で調べると殆ど出てこないのでした。
 
 カタカナについてもご教示いただき感謝です。
 和歌集などの写真を見ると今度は崩れたひらがなで書いてあったりして、
昔のことは良く分かりません(質問に来たはいいですが、文学についてはまっ
たくの門外漢なので…)。アルファベッドなどは、鎖国をしている間はまっ
たく日本の書物には見られないのでしょうね。

 そういえば、どこかのサイトで昔、ヤ行の方の「イ」や「エ」にも独自の文字が
あったというのを見た憶えがあります(「イ」はイがひっくり返ったようなのだったか)
 日本語も謎が多いです。

 それでは。
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
>かいぞのさん 投稿者:管理者  投稿日:07月11日(火)09時51分45秒

はじめまして。管理者です。今後ともHP御贔屓のほど宜しく申し上げます。
家で思ひついたことを補足して書き直しました。

>「奇古」という単語、「齷齪」(あくせく)の変化。
 「奇古たる」「奇古である」とは使ふけど「奇古する」とは使はないからMSImeに登録するな
ら「形動名詞」といふことになるのでは。
 また、「齷齪」は「副詞」だけども状態を表してゐるので「のっぺり」とか「けらけら」とか
と同じく、それに名詞をくっつけてもかいぞのさんの仰る通り、通じますね。
齷齪人間、のっぺらぼう、けらけら女、ああ、また妖怪の名前…。

>昔の文章はよく、カタカナで書いてありますが。

 詩のことから申し上げますと、戦前モダニズム系の詩人、たとへば近藤東や曽根崎保太郎など、
韜晦やあてこすりの意味合ひも多分に含めて使用されてゐる例があるのですが、さういふパロデ
ィといふのは、「大日本帝國憲法」の条文に象徴されるやうに、すでにカタカナ表記が生硬で権
威的であることを前提にしてゐます。しかし当時(戦前戦争中)だって、普通の国民はカタカナ
表記なんて小学校1年生の読本くらゐで卒業(つまり外国語表記に使用するのみ)してた筈です。
小学1年生の読本がカタカナからひらがなになったのは憲法条文と共に戦後かな(いかにも「ヘ
イタイサン」から「はと」への雰囲気の移行が感じられません?)。日常でカタカナが普通に使
はれてゐたのは江戸時代のこと、それも変体仮名や各種の俗字国字とちゃんぽんの「候文」など
においてではないでせうか。
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
お邪魔いたします 投稿者:かいぞの  投稿日:07月10日(月)00時51分02秒

 今晩は。文学系を探していて辿り着きました。
 ふと、気になった些細なことがあり、解決しないので、その方面のページで尋ねてみよ
うと思った次第です。

 素人な質問をいきなりして申し訳ないのですが、「奇古」という単語は、どの様に用いる
のでしょうか。
 例えば、単独に名詞として使う他に、「奇古たる」とか「奇古する」などと使うものでしょ
うか。
 漢和辞典などを見ても「〜スル」などと続く言葉が書かれていないので分からないし、そう
いうのの出ている国語辞典だと単語が特殊すぎて載っていないのです。
 何を読んでいて見かけた単語か忘れてしまったのですが。

 更に「齷齪」(あくせく)の変化。記憶ではたしか、良く「あくせき〜」というふうに
「く」が「き」になって、連体形のような表記がなされていることが多いように感じていた
のですが、いざ辞書で探しても無いし、検索エンジンでもまったく引っかかりません。
 確かにそれ自体が形容詞であるような単語ではないから変化もしないように思うのですが、
私の単なる勘違いなのでしょうか。
 とても気持ち悪いです。

 ついでに、分からないことをもう一つ思い出したので。
 昔の文章はよく、カタカナで書いてありますが、あれはいつ頃からひらがなになったので
しょうか。

 これらについて、よろしければご教示お願いいたします。 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/7/7 投稿者:管理者  投稿日:07月07日(金)11時59分27秒

ホームページ作成ソフトを購入しました。

学校の教職員は「学割」ちうことで安いんださうで、大層有難いことでございます。
順次あか拔けたページに更新してゆきたく、皆様には御意見賜ります様お願ひを申し述べます。

(試験的に2nd HPのくだらない表紙を変へえてみました)
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/1834/index.html
 
 

--------------------------------------------------------------------------------
日録2000/7/3 投稿者:管理者  投稿日:07月04日(火)09時50分23秒

 暑いですね。この週末岐阜では連日の35℃でした。

    昨日、岐阜県歴史博物館で始まった「大妖怪展」に行ってきました。人魚と河童と龍のミイラ
   の「実物」があって、どうやって作ったんだらうとしげしげと眺めて参りました。繪卷物から応
   挙の幽靈図、はては現存する「お菊の皿」など、なんかお寺の暗闇に勿体ぶって安置してあるは
   ずのものがああして一同に集められますと、まあ、博物館の展覽會も樣變はりしたな、といふこ
   とを実感して歸ってきた次第。このあと京都と神戸の大丸Museumでも行はれる由にて、お土産コ
   ーナーには水木しげるグッズなんかも並んでますからそれを目当てに足を運ぶ人も多いのでは。
   (2nd HPで紹介のねづみ男の置物(境港限定?)も出張販売されてました。)

    わかば書店主木村喜一様より、雑誌のコピーと「昔の目録」をお送り頂きました。有難うござ
   いました。(やっぱり詩集を專門に扱ふほどの古本屋さんは御自身でも詩に手を染めてこられた
   人が多いんですね。)また昔の目録の値段を見て、変ったものと変らないものがあるのに興味津
   々。しかし全体にマンガ古書業界のやうには購買層(の収入)が激しく変化したわけでもないの
   だな、とこの分野の「照葉樹林」的な安定度に安心したり。

    八戸の圓子哲雄様より「朔」143号をお送り頂いた。有難うございました。村次郎聞書集続編も
   無事上梓の運びになった由、ふかくお慶び申し上げます。「朔」での連載「村次郎先生の思い出
   から」は、むしろ圓子さんのこれまでの詩人として志を貫く爲の苦勞の数々が淡々と浮き彫りに
   され、杉山平一先生のお話などもさうですが、私など、高度經濟成長期にのほほんと育ってきた
   者などには大変爲になる讀み物として愛讀させて頂いてをります。有難うございました。
http://libwww.gijodai.ac.jp/cogito/youkaiten.JPG
 


  もどる