(2008.06.23up)

わたなべ しゅうぞう【渡邊修三】 渡邊修三の書翰 加藤泰三宛


【延岡 昭和16年5月11日消印】東京市杉並区西田町2-4-5 加藤泰三様 / 延岡市祝子(ほうり)渡辺修三

書翰

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付記:夭折した渡邊修三の弟、渡邊小五郎(明治44年−昭和16年2月28日)は、加藤泰三とは東京美術学校の同級生であった。書翰にあるやうに、 この年9月に二科展で遺作特別陳列が行はれ、翌17年に二科会に推挙された(本多寿著『石の下のこおろぎ 詩人渡辺修三の世界』『渡辺修三著作集別巻』より)。
 一方、加藤泰三の処女詩文集『霧の山稜』も、おなじく九月に刊行され、山岳書のベストセラーとなったが、同12月勃発した大東亜戦争のため出征、昭和19年6月25日、 西部ニューギニア ビアク島にて戦死。小五郎に遅れること3年4ヶ月の命であったことを付記する。

渡邊小五郎


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