(2011.02.21up / update)
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かない　とおる【金井　融】(1899-1933)

明治32年、長野県小県郡中塩田村字舞田（現上田市）出身。 上田中学卒業後、地元の小学校の代用教員や、上京して銀行員になったりするも進学の思ひ止まず、5年のブランクを経て大正11年松本高校に入学。 文学少年だった若き日の唐木順三、臼井吉見、中島健三らに対し、年長者として、ロマン的な資質とマルクス主義に煩悶する様子をみせつけ、 詩人としてのカリスマ的な影響力を揮った。昭和3年、東大美術史学科卒業後帰郷、伊那中学校に赴任したが2年で上京、昭和第一商業学校で教鞭を執る傍ら「国民教育新聞」の編集部員となる。 しかし左翼文芸の潰滅と時を同じくして昭和8年1月30日、本郷の下宿で急逝した。脳出血であったといふ。

扉

【詩】

死
めざめゆく地平の山々の感情 1　2　3
午前の冬の高原 1  2
曠野のまひる 1  2
もず
小さな停車場
北方の光 1  2  3
マドンナ風の女 1  2
霖雨のなかに
死のやうな赤い太陽が
スウヴニイヤ 1  2  3  4  5
都会の顔 1  2
きらびやかな街の流
高原風景 1  2  3
故郷冬景 1  2
田園交響楽 1  2
明るい海へ
きようかたびらの冬の死の光

【評論】

自然を透して永遼なるイデーを憶ふ
ネオ・ロマンチシズム
透谷　独歩　啄木を弔ふ
明日の詩芸術観
故郷に訣別する
チエホフと一九二七年の農民
日本の詩壇へ
散文詩にっいて
新しい自然観
プロレタリヤ詩について
トルストイと現代
ゴーゴリのリアリズム
カルヴアトンの文学批評論
文学形式の展望
旋回期の童話
ドイツの新教育運動
グラドコフの「セメント」

【童話】

峠

ノオトルダム・ドユ・フオールの秋   1  2

【ノート】

寂しい幻想者の記憶
ジョヴアンニイの死
内面への創造  1  2
ふるさと
桔梗が原
銀青の眠
無題
静かな行列
北村透谷小論
再び現実へ
白鳥と秋声
「改造」の懸賞詩について
ゲーテ百年祭に
ノートより
無題

【書簡】  1  2  3  4  5  6  7

【年譜】  1  2  3  4  5

【目次】  1  2

【参考文献】日本古書通信979号(2011.2)29p 曾根博義「犬も歩けば近代文学資料探索14」

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