2007.02.01up 2014.08.21update)
ふかお すまこ【深尾須磨子】 深尾須磨子の葉書
【淀橋 昭和11年5月22日消印】
大連市霞町 瀧口武士様 (東京にて 深尾須磨子)
いつも鵲(:雑誌名)を頂いてありがたく存じます。第九郷(:號)、夕暮、春、祭(: 詩篇名?)すべてブラヴォ、大きなものがひしと感じられる労作です。詩とはかうしたものでなくてはと思ひます。井上氏の妻を預った日録、 實にけつこう、このかいも拝誦、その他の方々のも、一体に 今度のものは従来のものに比べて一等■■たやうに じました。フハリとおちて来た天体の一片のやうな、 うれしい鮮やかな鵲第九号でした。