(2007.06.21up / 2007.07.17  update)
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『詩集8人』1942


8人

(撮影協力:池内規行氏)

詩集『8人』

川添一郎 吉野實 村上道太郎 野口儀道 秋田彰 關須美夫 末長通 小野英幸 山岸外史序

昭和17年11月25日 詩集8人発行所発行

141p  21.0×14.8cm 並製 非売

扉

目次

洋燈に灼らされた言葉:山岸外史序文 1 2 3

川添一郎: 追憶 期待 挨拶 祖先 劇場断片1 流れ 劇場断片2 流れて海 別れ 出発 限界 こみち 

吉野實: 猫 過去 追憶 夕ぐれのみち 追憶のひとに 河口にて 片隅 別れ 蝙蝠 墓 埋葬 悔恨 深淵 

村上道太郎: 序詩 男の子 笛 悲歌 祈り 朝の歌 綴方 失意 衰弱 めるへんの歌 

野口儀道: 梅の花 1 2 3 果樹園の中で 疲れ 待つてゐる 蝶 お前 言葉 兵士ノ歌

秋田彰: 朝鮮風景 大同城内上華厳寺の仏像 

關須美夫: ひと混みに顔を失くして 時に理想ゆえのくるしみ 幼年時代 1 2 野山 悲歌

末長通: 作品 1 2 作品 作品 作品 作品

小野英幸: 晩秋

奥付

奥付

奥付


【コメント】

山岸外史のもとに集まった、8人の若い詩人達のアンソロジー。ところどころ丸山薫、立原道造、宮沢賢治、中原中也の語彙と影響がみられるが、 奥付の書式が故意に「四季」にならってをり、自らの精神文化圏が奈辺にあるかを示してゐる。「山の樹」のやうな同人雑誌発刊に至らなかった彼らの思ひ、 その先行文化にデジケートする姿勢は、山岸外史の平易懇切な序文とともに、むしろ好ましく伝はってくる。

雑誌「四季」奥付

「四季」奥付


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