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梁川星巌 『籲天集』
(やくてんしゅう)
1868 明治元年刊行 全1冊
読魏黙深海国図志
寄弔仙台林子平墓
読鴉片始末十五首
歳杪漫吟
癸卯新正口号
紀事絶句
乙巳新正二首
紀事三首
欲徙居山中有作示諸友四首
神風行
余既作神風行又題二絶句其後
聞美理哥夷船至相州浦賀港慨然有作
長州吉田寅次郎拉宮部鼎蔵野口直允見過
癸丑歳杪雑吟
有感
甲寅元日口号三首
春夜枕上
聞英吉利取霊鷲山金像帰其国
乙卯新正
月性上人西帰賦以為贐
有感
謾言
重送龍野侯
雑詠
漫吟六十首
読陳龍川集
悼僧月性
寄題橋本氏深畊易耨亭
松堂間部侯上京師因録紀事二十五篇以呈下執事附以二絶句
紀事二十五首
雑言
漫言
生日不受賀詩以述懐有序
偶作
辛亥新春
偶成
タイトル「籲天」は、天に我が身の潔白を訴へる謂。『書経』「無辜にして天を籲(よ)ぶ」、「哀を以って天を籲ぶ」をふまへる。
星巌の死後、明治維新が到来し、亡き夫が勅褒せられたことを記念して紅蘭が刊行した。内容はそれまで封印してゐた時事関係の詩を中心としてゐる。
なほ、管理人所蔵本は早稲田大学の蔵書と異なり用紙の左右を縮めた細長版で、かつ奥付がない代りに跋文が付してある。けだし私家版の初刷りとも思はれるのでここに並べて掲げることとした。